キングダム659話は寿胡王が蒙武を連れてきて、満羽に過去に起こった話を聞けというところで終わっていました。
この記事では2020年11月12日に発売された、週刊ヤングジャンプよりキングダム660話のおおかまなあらすじをご紹介していきます。
ネタバレを含みますので、ご注意ください。
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守るべきものすら失った満羽の過去

寿胡王は話を続けました。
「秦将・鰧よ。お前はわしらには他とは違う何かがあると言っていた。だがそれは間違いだ。逆にわしらは何も持っていない。全て失ったのだ」。
十二年前、満羽は汨国(べきこく)の大将軍でした。
満羽は国を守るために、楚の侵略に抗い続けていました。
同時期に千斗雲も同じように「暦(れき)」という小国を楚軍の攻撃から守っていました。
満羽も千斗雲も楚軍に勝ち続けていました。
戦いには勝っているのですが、それぞれの国の民は長引く戦で疲弊していました。
汨王・袁公(べきおう・えんこう)は、満羽に楚国へ降ろうと提案しました。
しかし満羽は、先に楚に降った小国の民が財を奪われ、半分が奴隷になったことを持ち出し、
そんなことはさせない、絶対に自分が汨を守ってみせると、
袁公の提案に賛同しないでいました。
袁公や大臣達と満羽の溝は深まっていきました。
ある日、満羽が遠方での戦いから戻ると、汨国は城門を開き楚国に降伏していました。
満羽は帰るところも、守るべきものも失ってしまいました。
満羽はさまよい続けながら、それでも楚軍と戦いました。
何日も、何十日も戦い続けました。
そうして満羽が最後に見たものは、かつて汨国の民だった若者の死体でした。
満羽は知らぬ間に楚軍に吸収された汨国の民と戦わされていたのです。

満羽が全てを失って得たもの

満羽は馬の脚が地面に沈むほど、その場に立ち尽くしたといいます。
自分の軍がせん滅していたのが、汨国の民だった。
その時、それまでの満羽が満羽の中で確実に死んでしまったのです。
しばらくして千斗雲も同じような目にあいました。
楚国がしぶとい満羽と千斗雲に※『離間』の策を講じました。
※離間とは仲をさくこと、仲たがいさせること。ここでは満羽と千斗雲が共闘しないように策を講じたことを言います。
楚国の春申君が同じようにさまよっていた寿胡王と玄右、満羽と千斗雲に什虎城を与え、根城とさせました。
輝いていた満羽の心は虚無の底で沈んだが、その悲劇を悲劇のままで終わらせなかったのが蒙武の存在でした。
「わしは満羽に、悲劇の先に何かあることを願うばかりだ。人の愚かさの先に何かがあるというのをな。
さあ、もういいぞ。首をはねろ。満羽のことは語った。その結末を見届けるのは、お前たちに任せる」。
寿胡王は最後にこう付け加えました。

【キングダム】660話のネタバレ!守るものさえ失う満羽の過去が明らかにのまとめ

以上、キングダム660話のあらすじをネタバレを交えてご紹介しました。
強くて勇敢な汨国の将であった満羽が祖国の裏切りにあい、
守ってきた汨国の民が楚国の兵として満羽軍と戦っていたという悲劇が明らかになりました。
再び国を失って生き残った満羽。
この先、蒙武や秦軍と戦うことはあるのでしょうか。
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