この記事では2020年12月下旬に発売が予定されている3月のライオン16巻のおおまかなあらすじをご紹介していきます。
3月のライオンは休載が相次いでおり、ヤングアニマルに掲載され次第追記して行く予定です。
Contents
3月のライオン16巻のあらすじ
クラスメイトの進学
棋士を生業とする零にとっては進学という選択はありません。
しかしクラスメイトは高校3年生。
「大学進学しても4年間でやりたいことが見つからなかったらどうしたらいいんだ」、「大学受験をクリアしてもまたその先に就職試験が!」
などのネガティブな言葉が飛び交い、物心ついた頃から進路が決まっていた零にとってはかける言葉もありません。
欠席がちでクラスになじめずもう一度高校に入りなおして、お昼を一緒に食べてくれるような友人も手に入れた零。
零はこのことを担任の川田に話しました。
川田も零がクラスメイトと教室でお昼をとれるようになったことを喜びます。
零も「自分でも無理やり高校に入りなおして、こういう風に取りこぼしたものをひとつでもいいから手にしてみたかったからなんだ」と川田に告げます。
零はひなたにあげるクリスマスプレゼントを考えすぎて、もうわからなくなったと言います。
零は、川田に「本人に素直に聞いたらどうだ」というアドバイスをもらい、ひなたと学校帰りに待ち合わせして買い物に出かけることにしました。
ひなたは1000ピースのジグソーパズルを選びました。
棋士として同年代の高校生と比べたら自活できるくらいに稼いでいる零です。
ちょっと拍子抜けしてしまいます。
ひなたは、川本家ではクリスマスプレゼントにお互い年末年始に遊べるものを送りあっていると言います。
さっそくジグソーパズルを組み合わせる
川本家では3姉妹と零でジグソーパズル作りが始まりました。
8時間かけてかなりのところまで仕上がりました。
ひなたとあかりが絵柄を元に組み合わせているのに対して、零は違いました。
ジグソーパズルがどうやってカットされているかを考え、おおよそのラインに見当をつけることができると言います。
ひなたとあかりは「やっぱり将棋の国の人は考えることが違うね」と零の頭の良さを羨みます。
まだ8時だから今日中にパズルを仕上げようということになり、おやつが足りないので零とひなたでコンビニに買い出しに行くことにしました。
ひなたと零は去年はどんな風に過ごしていたっけ、その前の年は?と話し出しました。
去年はひなたが受験で零に勉強を教わっていたし、その前の年は零は3姉妹と出会たばかりでカゼをひいていました。
その前の年はまだ零とひなたは出会っていません。
「もうれいちゃんと出会う前のことは思い出せないや」とひなたは言います。

ひなたの夢
ひなたは零に卒業したら三日月堂で働きたいと告げました。
「三日月堂でお買い物の途中でちょっと腰かけて、ひとやすみできるような場所を作りたい、何回かおじいちゃんの屋台を手伝って思ったけど、
手伝うのと任されるのでは全然違う、びっくりするような大失敗をしちゃうことも多いけど、どんなに落ち込んでも投げだせないの」。
とひなたは話を続けました。
「しつこくてあきらめきれない思いを『向いている』って言うんじゃないかなって」。
零は黙って聞いていました。
辛くても失敗しても『向いている』からやっている、それは棋士である零も同じ想いを抱えています。

棋士として
「れいちゃんにはいつも助けてもらってばかりだ。屋台の時も、受験の時も」
とひなたは話を続けました。
零は「いいんだよ。頼ってもらえると、嬉しいんだ」と答えました。
「れいちゃんの時間は?帰って勉強してって言わなくちゃっていつも思うの。でも一緒にいると楽しくて」。
ひなたは、棋士としての零の道を邪魔しているのではないかと思っているのです。
零の将棋が自分たち姉妹のせいで弱くなってしまったらと、ひなたは心配していました。
零は「もし仮に『君のせいだ』とかなんだとか言ったり、態度に出したりするようなヤツになったとしたら、
そんな男はぜったいダメだから!!迷わず走って逃げるんだよ!?」
とひなたをむきになって諭します。
零は三姉妹と過ごす温かい暮らしと、一人で立ち向かわなくてはならない将棋の世界とのギャップに苦しむこともありました。
大切なひなたが目の前で、自分のやってきたことを台無しにしたくないと言っている。
ああ、人生って なんて 計り知れないだ!!。
零はひなたを抱きしめました。
ひなちゃん、かわいいっ!!!
零はひなたを抱きしめて、言います。
「ああ!!かわいいっ!!強くてかしこくて、頼りになって!!」。
ひなたは、人目を気にして零の腕を振りほどきました。
零の顔を覗き込むと、零は涙を流しています。
「零ちゃん、どうして!?やっぱり一人で考えようとしてた!?もう、言ってよ。言ってくれないと一緒に考えられないよ!」。
棋士として一人上京し、孤独にただ走り続けてきた零。
あかりやひなたの作る「天国のごはん」を食べて、一人ぼっちではなく自分の居場所・帰る場所を手にいれました。
それと同時に「どこへでも行ける切符」零の手からこぼれ落ちたけれど、ひなたという大事な存在が「逃げないで一緒にかんがえよう」と言ってくれます。
零とひなたはジグソーパズルを作るためのお菓子を、コンビニのビニール袋がパンパンになった状態で両手いっぱいに買い込んできました。
川本家ではジグソーパズルは出来上がってもノリで固めたりしません。
箱の裏に日付や名前、パズルを仕上げるのにどれくらいの時間かかったか誰と過ごしたか記録して、ご近所で貸し合ってタイムを競い合うのです。
あかりに「さ、桐山君も書くのよ」と言われ、零は「タイトル戦の揮毫(きごう)みたいだな」と思います。
川本家のパズルの記録が塗り替えられる!?
川本家の三姉妹と零は年末に作ったパズルを持って、ご近所の花田さんのお家へ向かいました。
三姉妹は花田さんのお宅からもパズルを受け取って帰ります。
すると以前貸していたパズルの完成時間が花田家によって、2時間も短縮し記録が塗り替えられていました。
あかりとひなたは、「ゆ、ゆるせない!!受けて立つわよ!!。その前にお菓子ね!!」
と興奮気味です。
「コツは掴んだから500ピースであれば、5時間もあれば…」と言う零の顔をひなたは、じっと覗き込みます。
ひなたは零に「大丈夫だよ。言ってみて」と促すと、零は答えます。
「次の対局は、まだ10日以上さきではありますが、対局の対策を立てていて、試してみたい手が浮かんでいて…」。
あかりとひなたは、零に「※便利炒め」とおにぎりと「※そめじみそ」を持たせて、零を家に帰すことにしました。
※便利炒めとは、豚コマ、玉ねぎ、にんじん、ごぼう、白菜、にんにくの芽、しょうがを味をつける前に取り分けて、冷凍したもの。一回一回野菜を切って洗って炒めてという手間をはぶける。
※そめじみそとは、味噌に顆粒だしと乾燥わかめや焼きのりなどを混ぜ、1回分ずつラップで包んだもの。
3月のライオン16巻のあらすじとネタバレを紹介!零が手に入れたものとは!?のまとめ

以上3月のライオン16巻のおおまかなあらすじをご紹介しました。
棋士として成長する過程で辛いことも多かった零ですが、今は川本家やひなたとの緩やかな時間を過ごせるようになりました。
休載があまり続くことなく16巻が発売されるのを待ちたいと思います。
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