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【キングダム】59巻のあらすじやネタバレを紹介!鄴・列尾の陥落と若き将軍たちの台頭

キングダム58巻は鄴(ぎょう)にたてこもった趙国の人々が、

食料が無い為にこぞって出ていき、内側から陥落したところで終わっていました。

この記事ではこれから発売が予定されているキングダム59巻あらすじをご紹介していきます。

ネタバレを含みますのでご注意ください。

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Contents

キングダム59巻のあらすじ(ネタバレ含む)

鄴に到着する後続隊

鄴に備平(びへい)や田詠(でんえい)といった飛信隊の後続隊が到着しました。

先に到着していた信や楚水(そすい)が後続隊を労い迎えます。

道中でケガを負った兵が食料がないまま鄴に向かった為、命が尽きたものも多かったと言います。

田詠は飛信隊だけでなく、全軍が残った軍馬を全て焼いて食べたと言います。

備平は信に「水ばかりじゃなくて、食べ物を配ってくれないか」と頼むと、信は「食いものは全くねぇんだよ」と答えます。

鄴を奪われた時に自ら命を絶った鄴の城主・趙季伯(ちょうきはく)は、中枢の隠し蔵まで鄴に入ってきた民に解放していたのでした。

この趙季伯の明君ぶりが災いし、鄴には食糧が全く残っていません。

李牧は楊端和(ようたんわ)のいる撩陽(りょうよう)を唐利軍に包囲させ、楊端和に撩陽から鄴へ兵糧を送らせないようにしました。

これで秦は本国から鄴へ兵糧を届けるしかなくなりました。

 

一方咸陽では

鄴陥落の知らせが王都・咸陽に入りました。

昌文君ら嬴政の側近たちは、大いに沸き立ちました。

しかし嬴政は「喜ぶのはまだ早い。王都圏の出入口である列尾(れつび)は趙軍により固く閉ざされている。

鄴と撩陽は完全に孤立状態だ」と皆を制しました。

昌平君はすでに手を打ってあると言います。

大将・介億(かいおく)が率いる補給団を送り、その軍はすでに列尾にせまっているところだと。

列尾についた介億軍を趙軍は列尾に籠城せずに、兵を構えて待っていました。

兵をかまえていたのは、邯鄲(かんたん)の守護神と呼ばれる扈輒(こちょう)将軍でした。

介億が戦いを始める前に、軍の真横から補給兵糧を狙ってくる部隊がありました。

この部隊は瞬水樹(しゅんすいじゅ)の率いる部隊でした。

補給兵糧に矢と火を放ち、全て燃やそうとしました。

兵の一人が兵糧の入った俵の荷を剣で切ると、俵の中は空っぽです。

秦国は黄河を使って兵糧を鄴へ

介億は補給部隊の兵を退避させました。

兵糧を持っていない部隊をムダ死にさせても仕方ないからです。

代わりに秦国は黄河を使って青忠将軍(せいちゅうしょうぐん)率いる、青忠水軍大補給団を送っていました。

王都・咸陽にも青忠水軍が列尾を超え、趙国の水域に侵入したとの報告がはいりました。

しかし李牧は本命は黄河を利用した水路にあるとよんでいました。

李牧の命令で趙水軍大将・甲鬼王(こうきおう)が進軍していました

青忠水軍は攻撃を受け兵糧もろとも、黄河へと沈められてしまいます。

鄴では飛信隊の者たちはみんな、空腹で地べたに寝そべって動けない状態でいました。

信に対して見つけてきた芋を差し出す隊員がいました。

信は隊長らしく気丈にふるまい、「一つはお前が食って、もう一つは羌瘣(きょうかい)に届けてくれ」と命じます。

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李牧の嫌な予感が的中する

李牧はカイネに天幕の中に入って、少し身体を休めるように促されます。

しかし李牧は嫌な予感がし胸騒ぎがするので、素直に受け入れることをしませんでした。

「王翦(おうせん)に水路の他に手はないはずだ。しかし…」。

その時、李牧の元に趙国の王印のある甲冑をつけた騎士団が現れます。

李牧に王都・邯鄲(かんたん)へ同行してほしいと言うのです。

しかし今正に鄴が飢えに陥り、再び鄴を奪還できるかどうかという大事な時です。

李牧は「断る。と言ったら?」と騎士の一人に問いました。

騎士は「側近たちを皆殺しにして、連行するだけです」と言って、李僕の側近たちを刃がいじめにし、頸部に尖棒を突きつけます。

李牧は連行されるのは、黄河の青忠水軍の勝報を聞いてからにしてほしいと思いましたが、王命に逆らうことはできません。

馬車の中で李牧は騎士の一人に今回の連行される理由は、朱海平原での敗戦の咎め(とがめ)のためだと聞かされます。

李牧は瞬水樹を信じて、秦国の水軍の壊滅を祈るしかありません。

咸陽にいる春申君のもとに、青忠水軍が壊滅したとの報告がはいりました。

しかし鄴攻略の直前に王翦将軍から春申君に何か申し出ていたことがありました。

この申し出が王翦将軍が李牧に全ての兵糧を絶たれた時の策である可能性が高いのです。

 

王翦将軍は出陣を前に総司令であ昌平君に「頼んでおきたいことがある」と、

左丞相・昌文君(さじょうしょう・しょうぶんくん)までも、離席させます。

鄴内部では

鄴では、田洋(でんよう)が泣いています。

「松左(しょうさ)さんや、去亥(きょがい)さん、いっぱい犠牲を出して。

やっとのことで朱海平原(しゅかいへいげん)で勝てて、鄴に入ったのに。

食い物がねぇ」。

王翦将軍が李牧の裏をかく。李牧が見落としていた策

邯鄲(かんたん)へ連行されていた李牧は、自分が見落としていた鄴への兵糧の運搬方法をがあることに気づきます。

李牧は取り乱し、「今すぐ鄴へ戻ってください」と申し出ます。

「それはできない」と騎士に静止されると、李牧は「早馬を、カイネの元へ。伝令を!」と叫びます。

いつも冷静な李牧があわてふためく理由は、この李牧も見落としていた鄴への兵糧の運搬を秦国にされると、鄴を堕とされたことになってしまうからです。

その方法とは、

趙の領土の中にある鄴へ秦軍が入れないのなら、趙をはさんで反対側にある斉国(せいこく)から兵糧を運ぶ

と言うものでした。

飛信隊の兵たちが痩せこけてボロボロになっている所に、外は趙軍だらけのはずの南の門が開きます。

「な、何事だ!?夜でも敵が攻めてくんのか!?」

尾平(びへい)たちがあわてふためいていると、反対側の門も開きました。

するとおびただしい数の俵に詰まった兵糧を積んで、馬車が続々と入ってきました。

 

王翦将軍が手配したのは斉国の兵糧だった

斉国の王都・臨淄(りんし)では、王健王がしめしめと言わんばかりに、「食糧船団が無事鄴の岸に到着した」との早馬からの報告を聞きます。

「ふははは。秦が倍の値で食糧を買うと言うのだから、売らぬ手はない。売ったからには届けねばのぉ」

と、王健王は戦の勝敗よりも金儲けにしか興味がない様子です。

貂(てん)と竜有(りゅうゆう)の手料理で歓喜に沸く秦軍

はじめて見る斉の豪華な食材で、一心不乱に手料理をふるまう貂と竜有。

貂だって何も口にせずフラフラでいたのに、仲間のために懸命に料理を作って全員に行きわたるように周りの者に指示します。

そんな貂に信は、

「お前がちゃんと食えよ。お前が休んで腹いっぱい食え」と言います。

「お前だってまあまあ、ケガ人だろ」。

貂は、「こんなの大したことない!みんなのケガと比べれば。信だって…」

とボロボロに負傷した仲間たちを思いやります。

信は「俺たちはお前と違って、ケガすんのが仕事なんだよ。もう、大丈夫だからよ!」

と、貂にも食事をとって休息することを促します。

その言葉を聞いて、貂は力が抜けて膝からくずれ落ちます。

貂は「よかった、食糧が届いて。本当にダメかと思ったから」と言って、泣き崩れます。

斉国から届いた食糧は、秦軍が半年は食いつなげるほどの量でした。

籠城(ろうじょう)しておきさえすれば、落とされることはないし、秦軍が力を取り戻せば鄴を拠点にして、周辺の趙軍を蹴散らして回れます。

信は言います。

俺たちは多くの犠牲を出した。激戦の末に、絶対に不可能と言われたこの鄴の攻略を成し遂げたんだ」。

 

吉報は嬴政(えいせい)の待つ咸陽(かんよう)へと届けられる

鄴に兵糧が届いたことを知らせる吉報が咸陽へと届けられました。

「食糧が届いた!鄴陥落!いや鄴攻略です!!」

この吉報を聞いた嬴政は、玉座に倒れ込むように腰掛けました。

多くの犠牲を伴う奇策中の奇策の一つ。

趙国・邯鄲(かんたん)の喉元である鄴を落とし、全滅をも視野に入れる覚悟も必要とした奇策でした。

趙王都・邯鄲の地下牢では

一方李牧が捕らえられている地下牢では、郭開(かくかい)が凶報を知らせます。

郭開は李牧に、

李牧の指揮で秦軍に鄴を落とされ、兵糧さえ届かなければ飢え死にするはずの秦軍に、兵糧を届ける路を絶つことに失敗しましたこと、

その責任をとって公開斬首の刑に処されると言います。

李牧は郭開に断罪なら甘んじて受けるが、地下牢から今一度自分を出すようにとたのみます。

李牧は「鄴の戦いはまだ終わってはいない。鄴は奪われたが、趙王都圏内に浮かぶ陸の孤島『列尾(れつび)』と鄴をまだ繋がれていない。

この列尾-鄴間が繋がれて初めて趙国にとっての脅威となる。

ここに撩陽(りょうよう)の線が加われば、趙王都圏の半分が秦国の領土となり得る」と言います。

郭開が「列尾は扈輒(こちょう)将軍が守っているから大丈夫だ」と言いうと、

李牧は「それだけでは不十分だ。秦国は全力で新しい軍を列尾突破のために向けてくるし、鄴からも出陣してくるだろう。

魏(ぎ)や燕(えん)にも和平の使者を送り、秦軍に列尾の集中させぬようにするのだ」と懸命に趙国の危機を訴えます。

李牧は郭開にせめてこの話を馬南慈(ばなんじ)と雷伯(らいはく)に伝えてほしいと頼みます。

郭開はこの李牧の話を軽んじ、誰にも伝えぬままでいました。

鄴(ぎょう)陥落の報は中華全土へ

列尾にいる舜水樹(しゅんすいじゅ)にも、鄴陥落の急報が入りました。

加えて、魏方面より北上してきた秦軍4万が黄河を渡り終え、列尾に向かっているとのこと。

列尾に待機している趙軍は3万(列尾軍)。

向かっているのは秦国代将軍4万。

この趙国3万の軍は、騰軍(とうぐん)と、王翦軍(おうせんぐん)に挟み撃ちにあうことになります。

このことは李牧もわかっていて、北部の軍を南下させているはずだという。

扈輒(こちょう)将軍と舜水樹は、このことを見越して列尾軍を展開させて騰軍を討ちに行くつもりでいました。

そこへ、更に使いの者が急報を告げにきました。

李牧が大王の手によって捕らえられ、邯鄲(かんたん)にて投獄された模様。北部軍も一切動かされていない。しかも、李牧は斬首の刑になる予定である

この急報を聞いた、舜水樹は激怒しました。

我らの王は、どこまで愚かなのか!」。

扈輒将軍は、列尾から軍を引き上げ、全軍を邯鄲へ戻せと命じます。

家臣が列尾軍を引き上げると、撩陽(りょうよう)を包囲している軍が危険にさらされると言うと、

扈輒将軍は、どのみち王都圏の南側は秦に奪われるのだから、軍の力をそのままに保ち北半分の王都圏に全ての兵を密集させるのだと説明しました。

舜水樹もこの策に同意しました。

扈輒将軍は言います。

李牧殿を救う。あの方を失えば、趙は終わる。王を殺してでも、李牧殿を救うのだ」。

 

生きていた亜光(あこう)将軍

羌瘣(きょうかい)を心配して様子を見に来ていた信は、羌瘣の足元で戦の悪夢を見ていました。

そこへ渕(えん)が入ってきて、信と羌瘣は、尭雲(ぎょううん)と馬南慈(ばなんじ)にやられていたと思っていた亜光将軍が昏睡状態から回復したと聞きます。

しかも、亜光将軍が鄴から回復した兵を集め、列尾へ向かっている言うのです。

 

騰将軍が列尾城を落とす

この亜光将軍の率いる軍が列尾に向かっているという報告は、騰軍の先方隊が衝突した時に伝わりました。

扈輒将軍の号令のもと、列尾軍が邯鄲へ引き返したことにより、騰将軍は闘わずして列尾城を手にいれました。

列尾・鄴・撩陽がトライアングルの形で、秦軍が包囲する形となりました。

趙軍が住民を捨てて、北上した為、残された趙の住民は難民となりました。

秦軍は王翦将軍の命のもと、趙国の住民を傷つけることはありませんでした。

本営から兵が補充されるため、鄴攻略部隊は一部帰還を許されることになりました。

信も遅れて、帰還することになりました。

鄴を出た信は、同じ様に撩陽を出た壁(へき)と再開することになります。

朱海平原と撩陽方向へと壁と別れてから、69日ぶりの再開となりました。

王都咸陽での祝賀パレード

王都咸陽では、秦国の兵隊を一般市民が迎える祝賀パレードが行われました。

帰還した兵は、それぞれ武功に合わせて褒章をもらう予定でした。

兵は、王翦・桓騎・陽端和の三大将軍が帰還してから、論功行賞となる為、しばらく解散となりました。

パレードの最中、干斗(かんと)が信に「隊長の家は、城戸村(じょうとむら)ですか?」と聞くと、「いや、オレんちは、風利(ふうり)って所だ」と信が答えます。

すると、飛信隊のみんなが、「隊長の家を見たい」と言い出します。

「いいけど、金を大工の田有にあずけて、家のことをたのんでたけど、一年くらい帰ってないから、どうなってるかわかんねーな」と信は言います。

とりあえず皆で信の家にいくことになりました。

ワクワクしながら、皆で信の家に着くと、かつて貂と一緒に住んでいたボロボロの小屋でした。

「隊長、家はあっちだ」。

と、田有に首をひねられ向いた先には、大きな棟が何棟も連なる巨大な屋敷でした。

その日は、急遽信の屋敷で宴となりました。

宴の中で信は「三日後に王宮に呼ばれている」と言います。

尾平が「それって将軍になるってことか?」と聞くと、

我呂(がろ)が、「いーや、逆かもしんねぇ。はっきり言って、下僕上がりの将軍なんてものは、聞いたことがねぇ。

将軍には『格式』みたいなもんが必要だって聞いたことがる」と酔った勢いで言ってしまいます。

 

三日後、咸陽では

王・嬴政が信と貂を待っていました。

嬴政は「将軍になるにはちょっと問題がある」と言います。

嬴政は、「将軍になる前には、お前は名前を持つ必要があるのだ」と付け加えます。

もうすぐに夢にまでみた、天下の大将軍に近づける。

それなのに問題があると言われ、字も読めない信は、「政が考えてくれよ。お前が考えたやつにするから」と、焦ります。

 

漂にも姓があった

嬴政は、漂に姓を与えた時にも、この問題に少し悩んだと言います。

王の身代わりとして王宮に仕える漂は、かつて嬴政から姓を与えられる機会がありました。

その時、漂もなかなか字が思いつかなかったので、嬴政がいつも食している果物に目をやります。

「失礼ですが、大王様。大王様がいつもお食べになられている、それは何ですか」

と、漂が聞くと、嬴政は「李(すもも)」だと返します。

では、李(り)でお願いします」。

漂は短い間でしたが、李漂と名乗っていたのです。

そのエピソードを嬴政が信に伝えると、「へへへ、じゃあ、オレも李にする」と言いました。

この時、歴史に刻むこととなる「李信」の名が生まれました。

秦国の人々の移住

秦国は、列尾・撩陽・鄴の三角地帯に出来た領土を盤石なものとするため、「年貢を1年間免除する」などの好条件で、秦国の人間を移住させました。

そこには自ら志願して移住するもの、村ごと強制的に移動させられる者など理由は様々でした。

この大移住計画は、軍隊も人々を守る為について行き、行列はいつまでも途切れることがなく続きました。

 

王都・咸陽では

蒙毅(もうき)と貂(てん)が王宮で待ち合わせしていました。

蒙毅は軍師学校の師匠と事後の戦局解読で、もう咸陽に来るのは3回目だと言います。

蒙恬(もうてん)と蒙毅の親代わりだった胡漸(こぜん)が、朱海平原(しゅかいへいげん)の戦いで、龐 煖(ほうけん)に討たれたことを、貂は蒙毅に聞いてみます。

蒙毅は貂に、兄(蒙恬)が自らの手で龐 煖を討ち取りたかったが、自分には難しかった、信が龐 煖を討ち取ってくれたことを感謝しているようだと言います。

蒙毅と貂は、「楽華隊(がくかたい)にも、飛信隊(ひしんたい)にも、多くの犠牲がでた、

大切な仲間を失ったんだ、だからこそ前を向いていかないと」と考えるところは同じようです。

「さあ、可了貂、列尾の向こうがどうなっているか教えてあげるよ」と蒙毅は意気揚々と言います。

新領土が生まれたと言うことは、新しい国境の前線が生まれたということ

元々趙の土地なのだから、趙の方が土地勘があるだけ、俄然有利となります。

「今は、王翦軍がしっかり考え、前線の趙軍の逆襲を抑えているところだ。

戦況は悪くない。何故なら李牧が邯鄲の地下牢に閉じ込められているからだ」。

と蒙毅は続けます。

「この状況をどう思う?可了貂」。

貂は、「急な大移住が不安だって言っておきながら、軍師としての考えを言えば、趙国がガタついている今こそ攻め時だ」と答えます。

いよいよ論功行賞へ

信は咸陽宮で、嬴政の家臣から「お着替えをどうぞ」と声掛けされます。

信は、「着替え?着替えねーよ。いいんだこのままで」と言い、家臣はびっくりしすぎて、ワナワナとふるえます。

そこへ嬴政が現れ、「信、いよいよだな」と肩をたたきます。

嬴政は、王らしく豪華な衣装を身にまとっています。

信は一言、「お前の服は、スゲーな」。

王翦・桓騎・陽端和の三大将軍がそろって前線を離れるわけにはいかず、王翦のみが帰還し、特別大功を授かりました。

桓騎と陽端和の大功も、代理の者が受け取ります。

玉鳳隊(ぎょくほうたい)・王賁(おうほん)、楽華隊・蒙恬、飛信隊・李信、前へ」という声がかかります。

王賁と蒙恬は高価できらびやかな衣装をまとっていますが、信はいつも汚い着物のままです。

「楽華隊・蒙恬は五千将ながら、左翼2万の将となり、趙将・紀翠(きすい)率いる、

3万の敵と15日間に渡る戦いを繰り広げ、封じ込めた。朱海平原の勝利の影の立役者である。よって第一等の特別功とする。

玉鳳隊・王賁、右翼・亜光(あこう)将軍が倒れてからこれを牽引し、

趙将で最強と評される尭雲(ぎょううん)を自ら討ち取った。よって、これも第一等の特別功とする。

飛信隊・李信、右翼にある玉鳳(ぎょくほう)と両輪の活躍をした。趙将・岳嬰(がくえい)を討ち、

尭雲と同格の将・趙莪龍(ちょうがりゅう)をも仕留め、あの仇敵趙国三大(きゅうてきちょうこくさんだいてん)・龐 煖を自らの手で成敗した

よって、この三人を将軍とする」。

 

飛信隊の仲間は、咸陽宮深部の許されるギリギリのところで、待機し、この論功をかたずを呑んで聞いていました。

論功が読み上げられると、貂が仲間に合図しました。

 

貂や飛信隊の皆で号泣します。

「やった、やったな、信!」、「李信将軍の誕生だ!」。

将軍になった信の屋敷では

信の屋敷では、三日三晩宴が続きました。

羌瘣(きょうかい)の受け持つ五千人将を含めると、飛信隊は総勢1万5千人となりました。

こうなると、隊というよりはもはや「軍」。

信軍は新しい体制に慣れるために、実戦へ赴くためにも、激しい練兵を繰り返しました。

一月後、軍総司令・昌平君の号令のもと信軍は、再び趙の東端である鄴(ぎょう)へ向かいます。

鄴へ向かう途中に、信は同じ様に大群を率いている蒙恬(もうてん)を見かけます。

蒙恬は父である蒙武将軍(もうぶしょうぐん)の軍から移ってきたという副長の愛閃(あいせん)を連れています。

「玉鳳軍も同じ様に、一日遅れで鄴へ向かうことになってる。俺たちだけでどこかと戦争ができてしまうな」。

と蒙恬が言うと、信はいつものように調子に乗って、「まー、俺たち、将軍だからな!」と返します。

「いよいよ王都・邯鄲(かんたんの)攻略、つまり趙国を滅ぼす戦いをしようとしているんだ。

鄴攻略以上に大変だよ。趙国は王都圏の半分を明け渡して去って行った。

つまり、趙軍は健在のまま王都・邯鄲を分厚く守っているんだ。邯鄲には武安(ぶあん)と番吾(ばんご)という強力な城もある。

秦軍はの鄴という巨大前線都市をうまく使って、邯鄲を陥落させないといけない」。

そして今こそ絶好の時だ」。

軍師学校を首席で卒業した蒙恬は、貂(てん)や蒙毅(もうき)と同じ考えでした。

「李牧が死罪になるって噂もあるな」と信が言うと、

蒙恬は「なってくれると助かるよ、李牧が死ねばこっちの何万かの兵の命が救われるんだ」と答えます。

「オレは死罪になんてなってほしくねぇ。王騎将軍を倒した李牧をこの手で討ちてぇんだ。李牧を討って、天下の大将軍になる」

と信のいつものバカの一つ覚えの能書きをたれます。

「俺だって李牧のことは敬服している。李牧は誰よりも国のために戦ってる。このまま死罪になったら、

あまりにもかわいそうな人だ。だからって俺たちがどうこう言うことじゃないだろ」。

と蒙恬が信を諭します。

 

趙国王都・邯鄲では

舜水樹(しゅんすいじゅ)を筆頭とした、李牧の腹心の部下たちは、李牧の救出を試みます。

カイネも李牧が投獄されている地下牢へ、救出しに行きます。

カイネは李牧のいる牢付近で待ち受けている兵に、弓矢の攻撃にあいます。

趙の悼譲王(じょうとうおう)が、郭開(かくかい)に「まだ李牧を処刑しないのか?」とたずねると、

郭開は「まだもう少し先です。李牧兵を削ってからです。全てはこの郭開におまかせください」と答えます。

郭開は李牧兵の反乱に備えて、時間をかけて準備していました。

雷還(らいかん)広場にて執行される刑

郭開が李牧のいる牢に、「明日、王の裁断で雷還広場にて、李牧殿の刑が執行されます。何か最後に言うとはありますか?」と聞きます。

李牧は「混乱に乗じて秦軍は必ず攻めてきます。最終的には番吾(ばんご・城)で受け止める防衛戦術を」、

「カイネたちに決して愚かな真似はしないようにと」とだけ伝えました。

父・趙王へ李牧の処刑を中止するように働きかける太子

趙太子の嘉(か)が、趙王に「李僕だけは、殺めてはなりません。

この戦況下の中、秦軍の刃を止められるのは、李牧だけです」と懇願します。

趙王は「近こうよれ」とだけ言い、嘉を自分のもとへ呼び寄せました。

「大きゅうなったのう」と嘉を抱き寄せます。

しかし、次の瞬間趙王は嘉の右耳を食いちぎりました。

「王に向かって暴言を吐くからだ。失せねばもう一耳いくぞ」。

嘉が手当をするために、家臣に連れて行かれました。

この後、趙王は嫌な予感を感じたのか、郭開と英書記官を呼び寄せます。

邯鄲城内の片隅では

舜水樹(しゅんすいじゅ)を筆頭に李牧兵たちが、李牧の刑が執行されるまでになんとか救出する方法を模索していました。

「地下牢探しはもう間に合わない」、

「広場を三重囲いできるほどの兵が集まっているのに、市民に紛れて救いだせものか」と言う声が飛び交います。

舜水樹は「李牧様が公開処刑の場に現れたら、救出する。それしかない。李牧様が現れたら中から外へ合図を送れ。

俺の部隊が五十倍の敵目がけて、突撃し雷還広場を目指す。

その混乱に乗じて、市民の中に紛れた小隊が李牧様を救出しろ」と最終決定を下します。

カイネが「舜水樹、私をその小隊の中にいれてくれないか」と舜水樹に言うと、

舜水樹は「もとからそのつもりだ。李牧様をたのんだぞ」とだけ答えました。

李牧の刑の準備が整う

郭開に「各隊、明日の準備が整いました」と報告が入りました。

郭開が「大王様は」と聞くと、家臣の一人が「いつもの桃泉殿(とうせんでん)です」と答えます。

趙王の暗殺

桃泉殿にて趙王はいつもより多くの酒を飲んでいました。

嘉が李牧の刑をやめるようにと王である自分に向かってきたのが、気に入らず苛立ちが隠せません。

酒をつがせている子どもたちに「今日は少々の飲みすぎかと」と止められます。

「うるさい!さっさとつげ!」と更にゴクゴクと酒をあおりました。

趙王は咳き込みだしたので、「くそ、飲みすぎたわ、上がるぞ」と風呂から上がりました。

趙王は胸に激しい痛みを感じ、風呂場の床に倒れます。

子どもたちは、苦しんで「医師を呼べ」と言う趙王に驚いてはいるものの、もはや趙王の命令を聞く者はいません。

この日、悼譲王は亡くなりました。

邯鄲(かんたん)攻略に向けて

王翦は趙国・扈輒軍の防衛線を突破すべく、本営本陣に全将軍を召集します。

亜光(あこう)、創央(そうおう)、田里弥(でんりみ)、王賁(おうほん)、蒙恬(もうてん)そして李信(りしん)。

王翦将軍から各将軍に邯鄲攻略についての作戦が告げられようとしていた時でした。

邯鄲に入っている密偵から鳥の知らせが入りました。

「昨日、趙・悼譲王が急死しました」。

混乱に包まれた邯鄲

邯鄲では、郭開が近衛兵(このえへい)に「李牧派の人間を全て捕らえよ」と命じました。

しかし近衛兵はこの命令に従いません。

「我らの仕える次の王はすでにいらっしゃる。間違いなく名君となり、この趙国をお救い下さる嘉様だ」。

嘉は悼譲王を諫めた(いさめた)罪で投獄されていた賢人たちを全て解放しました。

 

解放された李牧

カイネは大泣きして李牧に抱きつきました。

嘉は「李牧、まずは何をすべきか言ってくれ」と問いかけます。

まずは王都軍を動かすべきです」。

嘉は行方をくらました郭開を「人員を増やして必ず捕らえよ」と家臣に命じます。

郭開が府多殿(ふたでん)に身を隠そうとしたところに、現れたのは江妃(こうひ)と、英書紀でした。

悼譲王の急死の急報を聞いて、秦の本陣もざわめきます。

「次の王・太子嘉は、名君の器という噂以外、伝わってきちゃいない男だ。趙の賢人たちは牢獄にいたり、

太子嘉の時代を待って野に潜んでいるという噂もある。そいつらが全員表舞台に立てば、間違いなく趙は生まれ変わる」。

すると本営陣は、遠くに王都軍が動きだすのを見ました。

王翦将軍は、「(作戦を)練り直す」とだけ言い、各将軍の受け持つ部隊を、第二線まで下げることとしました。

 

太子嘉は一転追われる身に

嘉と側近たちは王翦軍が後退したとの連絡を受け、番吾(ばんご)を拠点として成長させる作戦をたてます。

嘉は武安(ぶあん)の地下からも名士を呼び集めていました。

まさに今趙国を建て直そうと言う時でした。

嘉と側近たちは、王の近衛兵に囲まれてしまいます。

そこに郭開の姿があったので、嘉は近衛兵隊長・燕蒙(えんもう)に「郭開を捕らえよ」と命じます。

燕蒙は「太子、申し訳ありません。我々は...」と口ごもります。

すると郭開が英書紀官を呼びます。

英書記官は、「これは紛れもなく悼譲王のご遺言でございます。

亡くなられる半日前に、王に呼ばれて、お言葉どおり私が記させていただきました」と告げました。

さらに英書記官は続けました。

第9代悼譲王は次の王位を、太子嘉ではなく、末子の遷(せん)様に継がせるものとする」。

王都・邯鄲で郭開は

末子・遷(せん)の一党は、徹底的に太子側の一族を皆殺しにしました。

もちろんこれを取り仕切っているのは、郭開です。

「嘉の首をとらねば、遷様の王座は安らかではない。邯鄲中の兵を使ってでも嘉と李牧の首を取ってこい」と側近たちに命じます。

郭開の刺客に先手を打たれ

「あんな遺言、郭開のつくりかえに決まっている!」、「李牧様、朝廷の裁判で郭開の不正を暴きましょう!」と嘉の側近たちは口を揃えて言います。

李牧が「そんな悠長はことを言っている場合ではない!」と口にした瞬間、無数の矢が嘉や側近たちを襲います。

「カイネ、太子を守りなさい。衛兵は全滅のようですが、傅抵(ふてい)の迎えはきています!」と、李牧が叫びます。

 

末子の王位継承は秦本陣にも伝わる

蒙恬(もうてん)は信に、「また荒れそうだから、前線をもう一度上げるかもしれない。あんまり本格的に設営しないほうがいいよ」と言います。

「史に照らしても歪んだ王位継承は、粛清の嵐が吹く。もし末子の一派が先手を打っているとしたら、粛清されるのは太子と李牧だ」。

王都・邯鄲からの脱出

李牧は邯鄲の外へと太子嘉を連れ出します。

李牧の知人が治める法紹(ほうしょう)という小城を目指します。

御車の中で、李牧は嘉に「とにかく生き延びるのです。嘉様が死ねばこの国の光も消えます

どうか再起の日が来るまで、お気持ちを強く持ってください」と言います。

しかし嘉は放心状態で、李牧の言葉が耳に入りません。

カイネは前方に敵影を発見します。

李牧も御車から出て、馬に移り御車を守ります。

五倍はいるかと思われる敵の刃がカイネと李牧を襲います。

「なんでだ、趙人どうしで。しかも李牧様に刃を向けるなんて。こんなのおかしいだろ!」

カイネはそう叫んで、泣きながら敵を切りました。

李牧とカイネは太子を守り抜き、舜水樹と傅抵が抑えていた北門から邯鄲の外へ出ました。

馬南慈(ばなんじ)軍は数で圧倒する邯鄲軍に立ち向かい、嘉と李牧を北へ逃がす盾の役割をしました。

多くの犠牲を出し、嘉と李牧はようやく法紹へ着きました。

「一緒に李牧様も入城していただけないのですか」と言う嘉の側近に、

李牧は「ここから先は大丈夫です、私は馬南慈の所まで戻ります」と伝えます。

嘉は「俺を支えてくれていた大勢の賢臣たちも、地下で刻(とき)を待っていた国士達も皆殺された。

そして次の王は父をも上まる悪君、遷だ。この国はもう終わった。なんという愚かな王族か、許してくれ李牧」と言って泣き叫けびました。

李牧とカイネの師弟愛

夜カイネが李牧に「馬南慈と傅抵の無事が確認できました」と報告にいきます。

疲れ切ってもなお、李牧は軍師としての仕事をこなそうとしています。

李牧はカイネに「恐らく嘉太子の王位継承はもう無理でしょう。こんな時期にこの国はいったい何をやっているのでしょうね。

さすがにちょっと疲れましたね」と、とうとう泣き言を言います。

カイネから見る李牧の後ろ姿は、すっかり肩を落とし、かつての意気揚々と輝いている姿ではありませんでした。

李牧はカイネにもう「少しだけ、そこにいてくれませんか」と頼むと、

カイネは李牧の後ろ姿に泣きすがりました。

「李牧様の側にずっといます。何があってもずっと」。

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【キングダム】59巻のあらすじやネタバレを紹介!鄴と列尾の陥落と若き将軍たちの台頭のまとめ

以上、キングダム59巻のあらすじをネタバレを交えて、ご紹介しました。

鄴の兵糧問題が比較的長く描かれている巻でした。

実際に読んでみると、鄴攻略が長々と続いていたのに対し、騰将軍があっけなく列尾城をおとしたことにあれ!?っと思われる方も多いでしょう。

 

中盤は信が「天下の大将軍への第一歩を踏み出した」場面でもある論功行賞が描かれ、ワクワクする場面もありました。

次巻では脱獄した李牧が、どのように趙軍総司令に復活するか、

秦軍が趙軍攻略の為にどういった策を用いるのかが注目されるところですね。

 

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なぎさ
東京都在住。 二人の男の子のシングルマザーです。 週5日、都内のクリニックで働いています。 好きなものは、息子、音楽、南の島、ネコ、鼻ぺちゃ犬、マンガ、映画館、空港、腕時計。 どうぞよろしくお願いします(*‘∀‘)
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