ヒカリコメツキという、コメツキムシの仲間で、
ホタルのように発光する虫が南米アルゼンチンで大発生することがあると話題になっています。
ホタルのように発光し、大群となって飛んでいますが、
実はコメツキムシの中まで、ひっくい返すと、「パチン」と跳ね返って起き上がるのが特徴的なコメツキムシの仲間です。
この記事では、このヒカリコメツキムシをご紹介したいと思います。
Contents
ヒカリコメツキムシってどんな昆虫
アメリカ南部から中南米にかけて生息
前胸背に一対の発光器を持っており、この発光器が光ることで人間から見ると、ヒカリコメツキの目のように見えます。
この一対の発光器は「緑色」に光り、活動中はいつも発光しています。
又、腹部(腹板)にも第三の発光器を持っており、こちらはオレンジ色に光ります。
この腹部の発光器は飛来する時にのみ、発光します。
腹部の発光器は普段も光っているのかもしれませんが、人間の目からはわかりません。
ヒカリコメツキは飛来する時に、体を反らせる習性があり、この反らせる姿勢によって腹部の発光器があらわになって光って見えると言います。
このひかる行為は、仲間の認識や求愛行動のために行われていると言われています。
ヒカリコメツキを発見した人物
1980年初頭、著名な保全生物学者であるケント・レッドフォードがこのシロアリを食べるアリクイを研究していたところ、
アリ塚の中からコメツキムシの幼虫が発光していることを突き止めました。
1981年11月にコメツキムシの標本ははサンパウロ大学のクレイド・コスタの元に届けられ、
新種のヒカリコメツキ(Pyrearinus termitilluminans :甲虫目、コメツキムシ科、ピロフォリーニ))として記載されました。
ヒカリコメツキはどんな姿か?ツイートから見てみましょう
cocuyoとmora
ミランフ書店の簡単な解説を見ると、ホタルコメツキと桑の花になっていました。ネットにも、ホタルコメツキの項目ありました。点滅じゃない、発光するのがお尻じゃないそうです。ヒカリコメツキともいうらしいです。 https://t.co/2optEj8jdB pic.twitter.com/FLWBZG7Z1T— スペイン語多読の会 (@esp_tadoku) August 17, 2019
ヒカリコメツキ!
ほんとに光ってる! pic.twitter.com/ywpSFr5N1P— ハタツモリ (@Hatatsumori) March 8, 2019
シロアリを食べるヒカリコメツキムシの幼虫は発光するため、夜になるとアリ塚が地上の星空を作り出す
https://t.co/uZv4glC8ZF pic.twitter.com/80uiS2h1cI
— 片山愁「ナくしたナにかのさがシかた」1/30 2巻発売 (@shu_kata) July 15, 2016
目が光るホタル呼ばれるヒカリコメツキムシ。
昔は沢山いたらしいが、今は数年に一度しか見られない。 pic.twitter.com/a02R7t263m— カッチ (@kacchan_chikin) January 9, 2019
ヒカリコメツキはどうやって発光させている?
ヒカリコメツキやホタル、ホタルのように見える擬態昆虫は、
ルシフェリンという物質をルシフェラーゼという酵素で酸化させて発光しています。
ヒカリコメツキのようにコメツキムシ科のすべての種が光るわけではありません。
ヒカリコメツキは昆虫網コンチュウ目コメツキ科、ホタルは昆虫網コンチュウ目ホタル科です。
ホタルはホタル科より下目に「コメツキ科」がついています。
ヒカリコメツキもホタルも似たような種類ではあるのですが、発光するようになった進化の過程は別であるとされています。
【ヒカリコメツキ】南米にホタルの大群⁉︎陸地に生息するひかる昆虫のまとめ
以上、南米の陸地に生息するホタルのように光る昆虫、ヒカリコメツキをご紹介しました。
日本ではきれいな水辺でしか見られない印象のホタルですが、
南米ではコメツキムシのように(ほたるではないけど)発光する昆虫を日常的に見られるのは、ごく一般的なことのようです。
山梨県の白州に小学4年生くらいの時にキャンプに行き、それ以来ホタルにお目にかかっていない私からするとうらやましい限りです。