この記事では、2020年4月16日発売の週刊ヤングジャンプNo.20号より、キングダム第639話をご紹介したいと思います。
638話の終わりは、王翦軍(おうせんぐん)と垣騎軍(かんきぐん)が
占拠した趙国(ちょうこく)鄴(ぎょう)へ斉国(せいこく)から大量の兵糧が届けられたことで終わりました。
この兵糧により息を吹き返した秦軍はどのような策略で、趙国全土を攻略して行くのでしょうか。
Contents
貂(てん)と竜有(りゅうゆう)の手料理で歓喜に沸く秦軍

はじめて見る斉の豪華な食材で、一心不乱に手料理をふるまう貂と竜有。
貂だって何も口にせずフラフラでいたのに、仲間のために懸命に料理を作って全員に行きわたるように周りの者に指示します。
そんな貂に信は、
「お前がちゃんと食えよ。お前が休んで腹いっぱい食え」と言います。
「お前だってまあまあ、ケガ人だろ」。
貂は、「こんなの大したことない!みんなのケガと比べれば。信だって…」
とボロボロに負傷した仲間たちを思いやります。
信は「俺たちはお前と違って、ケガすんのが仕事なんだよ。もう、大丈夫だからよ!」
と、貂にも食事をとって休息することを促します。
その言葉を聞いて、貂は力が抜けて膝からくずれ落ちます。
貂は「よかった、食糧が届いて。本当にダメかと思ったから」と言って、泣き崩れます。
斉国から届いた食糧は、秦軍が半年は食いつなげるほどの量でした。
籠城(ろうじょう)しておきさえすれば、落とされることはないし、秦軍が力を取り戻せば鄴を拠点にして、周辺の趙軍を蹴散らして回れます。
信は言います。
「俺たちは多くの犠牲を出した。激戦の末に、絶対に不可能と言われたこの鄴の攻略を成し遂げたんだ」。

吉報は嬴政(えいせい)の待つ咸陽(かんよう)へと届けられる
鄴に兵糧が届いたことを知らせる吉報が咸陽へと届けられました。
「食糧が届いた!鄴陥落!いや鄴攻略です!!」
この吉報を聞いた嬴政は、玉座に倒れ込むように腰掛けました。
多くの犠牲を伴う奇策中の奇策の一つ。
趙国・邯鄲(かんたん)の喉元である鄴を落とし、全滅をも視野に入れる覚悟も必要とした奇策でした。
趙王都・邯鄲の地下牢では

一方李牧が捕らえられている地下牢では、郭開(かくかい)が凶報を知らせます。
郭開は李牧に、
李牧の指揮で秦軍に鄴を落とされ、兵糧さえ届かなければ飢え死にするはずの秦軍に、兵糧を届ける路を絶つことに失敗しましたこと、
その責任をとって公開斬首の刑に処されると言います。
李牧は郭開に断罪なら甘んじて受けるが、地下牢から今一度自分を出すようにとたのみます。
李牧は「鄴の戦いはまだ終わってはいない。鄴は奪われたが、趙王都圏内に浮かぶ陸の孤島『列尾(れつび)』と鄴をまだ繋がれていない。
この列尾-鄴間が繋がれて初めて趙国にとっての脅威となる。
ここに撩陽(りょうよう)の線が加われば、趙王都圏の半分が秦国の領土となり得る」と言います。
郭開が「列尾は扈輒(こちょう)将軍が守っているから大丈夫だ」と言いうと、
李牧は「それだけでは不十分だ。秦国は全力で新しい軍を列尾突破のために向けてくるし、鄴からも出陣してくるだろう。
魏(ぎ)や燕(えん)にも和平の使者を送り、秦軍に列尾の集中させぬようにするのだ」と懸命に趙国の危機を訴えます。
李牧は郭開にせめてこの話を馬南慈(ばなんじ)と雷伯(らいはく)に伝えてほしいと頼みます。
郭開はこの李牧の話を軽んじ、誰にも伝えぬままでいました。

李牧の恐れていたことが現実に
李牧の予測していたことが現実に、昌平君の手により実践されようとしていました。
魏国西部に侵攻していた新たな軍が持ち場を離れ、大挙して趙国列尾を突破しようと北上を始めていました。
列尾に向かっている新たな軍は騰大将軍の率いる軍勢でした。

【キングダム】639話のあらすじとネタバレ!趙国・列尾抜けを目指す新たな軍勢の出現!のまとめ
以上、2020年4月16日発売の週刊ヤングジャンプNo.20号より、キングダム第639話のあらすじとネタバレをご紹介しました。
名軍師・李牧もついにここで命を絶たれるのか、それとも上手く地下牢を脱出して趙国の勢力巻き返しの為に人肌脱ぐのか。
騰大将軍の率いる軍勢が、どのように列尾を落すのかが見どころになるかと思います。
次回640話も楽しんでいきましょう!
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