こんにちは!なぎさです
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最近、少年マンガジャンププラスでの大人気コ 漫画「地獄楽」のコミックスが累計発行部数 130 万部 を超えたということで、大変話題になっています。
タイトルからすると、少し怖くてグロテスクな内容のマンガ なのかな? と思っていたのですが、
スピード感やストーリーの進み方 など、とても読んでいる人を惹きつける内容となっていま した。
今回は「地獄楽」の最新刊、9 巻のネタバレをこれまでの あらすじを交えてご紹介したいと思います。
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Contents
地獄楽これまでのあらすじ
時は、江戸時代の末期。
元石隠れ衆の最強の忍と恐れられていた忍の画眉丸(がびまる)は抜け忍びとして幕府に捕らえられました。
首切りや火あぶりの刑、牛裂きの刑にかけられますが、画眉丸の「生への執着」が強すぎて、どの刑にかけられても死ねませんでした。
浪人の娘・山田浅ェ門の左切が画眉丸に調書を取り、画眉丸が妻を愛していているが故に生への執着を捨てきれないことをつきとめます。
そんな画眉丸に「彼岸へ行き不老不死の仙薬を手に入れ、無罪放免を勝ち取らないか」
と左切が持ちかけます。
他にも凶悪な死罪人がいるなか、たった一人しか得られない無罪放免の為に、左切を監視役として画眉丸が不老不死の仙薬があると噂される島へ向かいました。
10人の罪人と10人の山田浅ェ門の監視人が、幕府から選ばれました。
死罪人・いがみの慶雲(けいうん)は上陸早々、画眉丸と闘って死んでしまいます。
慶雲の監視人だった期聖(きしょう)は、慶雲の首を切り、さっさと船で帰ろうとします。
山田浅エ門・衛善(えいぜん)は、空腹の陸郎太に殺され、人食いの花魁(おいらん)・赤絹(あかぎぬ)は、山田浅ェ門・士遠(しおん)を色仕掛けで騙そうとしたことから、打ち首に。
10人づつで上陸した死罪人と監視人も、それぞれ命を落としていきます。
森で出会った不思議な力を持つめい
画眉丸や左切は森で画眉丸たちをそっと影から見ている「めい」と木人(ほうこ)に出会います。
仙薬のことを聞き出そうとし、捕えよとする画眉丸にめいは不思議な力で抵抗します。
結局、画眉丸が木のつたを利用した忍術で、めいをぐるぐる巻きにして捕らえました。
めいに付き添っていた木人は、自分が知っている仙薬のことを何でも話すからめいを解放してほしいと言います。
木人が言うには、仙薬は「タン」と呼ばれ、「ほうらい」と呼ばれる島の中心部にあると言います。

海岸沿では
死罪人・ヌルガイと山田浅ェ門・典坐(てんざ)が島から脱出しようと船を探していました。
そこへ天仙・ヂュジンと遭遇します。
典坐はヂュジンの攻撃に刀で抵抗しましたが、相手は不死身。
そこへ士遠(しおん)が助けに入ります。
ヂュジンに喉を切られた士遠。
典坐は師匠である士遠の教えを回想しながら、ヂュジンに切りかかります。
しかし化け物のような強さに到底勝てないと感じた典坐は、ヌルガイを連れて逃げてくれと士遠に念を送ります。
盲目ですが、周辺や個の持つ波を感じとる能力のある士遠は、典坐からのメッセージを受け取り、ヌルガイを背負って逃げます。
典坐はヂュジンに無残な姿にされ、命を落としました。

浅ェ門左切・仙太らの見張りかいくぐってほうらいを目指した画眉丸
画眉丸は左切と一時的に見張りを交代した仙太の目をかいくぐり、ほうらいを目指します。
そこに現れたのは、典坐らとの闘いを終えたばかりのヂュジンでした。
ヂュジンは、画眉丸からの激しい攻撃を受け鬼尸解(きしかい・化け物化)します。
命は落とさなかったものの、ヂュジンはタオの使いすぎで樹化が進んでいます。
ヂュジンは他の天仙たちとの会合で「タン」を飲み、何とか元の姿に復活しました。
ヂュジンとの闘いでボロボロになった画眉丸の元へ、山田浅ェ門・付知(ふち)と死罪人・民谷巌鉄斎(たみやがんてっさい)が現れます。
画眉丸は巌鉄斎との闘いを頭の中でシミュレーションして行くうちに、天仙たちとの闘いには巌鉄斎と闘うより、共闘した方がいいと判断します。
お互いの持っている情報を整理しようと、話しはじめようとした時、少女だっためいが年頃の娘に急成長していました。
さらに画眉丸や巌鉄斎のもとに、自分たちを天仙たちに仕え、タンを学び鍛錬する「道士」と呼ぶ化物が現れました。
道士は天仙たちは陰陽(雄雌)を循環させながら、タンを高める修行を行なっているが、めいは劣等種で陰(雌)の性しか持っていないと言います。
めいは天仙たちに、陽(雄)である道士たちの修行相手として、ほうらいに残るか、追放されるかを選べと言われ、追放される方を選んだのでした。
めいの背中にある傷は、追放される際に天仙・リエンにつけられたものだと言います。
自分の妻の顔にも、父親につけられた傷あとがあるのを思い出した画眉丸は、怒りに震えます。
画眉丸は巌鉄斎と協力して、道士たちと闘います。
画眉丸は、付知が翻訳しためいの言葉をもとに、自分の感覚で得たタオで道士たちと闘い、最後に巌鉄斎が刀でとどめをさしました。
島への石隠れ衆の忍と監視役の追加招集
幕府の命により、島から帰還した山田浅ェ門・十禾(じっか)と殊現(しゅげん)が追加招集され、石隠れ衆の忍たちと島に追加派遣されることになりました。
ほうらいを目指す画眉丸を追ってきた左切と杠と仙太
ほうらいに辿り着き、大きな門が開くと、天仙・ムーダンが待ち構えていました。
三人の連携でムーダンを倒したかと思いきや、やはりムーダンも鬼尸解し、触手を伸ばして仙太を突き刺しました。
今からこんな化物と戦うのは無理だと諦めた時、士遠とヌルガイが現れます。
ムーダンに刺され、仙太は花化してしまいます。
仙太は瀕死の状態で、鬼尸解したムーダンは、丹田が急所ではないと、必死に士遠に告げます。
「士遠さん、花の養分が集まる所…
胚珠(はいしゅ)…
そいつの花弁の中心を狙って下さい!!」
ムーダンは牡丹(ぼたん)の精。
他の仙天とは、急所が違ったのです。
士遠は仙太の助言により、ムーダンを倒すことができました。
瀕死の仙太に対して、もう軟膏は使わなくていい、士遠に塗ってあげた方がいい、自分の分だって必要だしと言う死罪人・杠(ゆずりは)。
画家になる夢があったが、家系のしきたりで山田浅ェ門の門下でやりたくもない死罪人の首を切ってきた仙太。
自由奔放で、他人には嘘をつくけど、自分には決して嘘をつかない杠に、旅をするうちに惹かれ、憧れるようになりました。
「僕は杠さんが自由で、まぶしくて、息が詰まるほど、羨ましいんだ。」。
そんな気持ちを左切に打ち明けたばかりでした。
仙太は最後に憧れの杠の腕の中で、亡くなりました。
タオの使いすぎて、記憶を無くしてしまった画眉丸
画眉丸は巌鉄斎に担いでもらい、左切らと洞窟へ身を隠すことになりました。
しかし、激しい闘いでタオを使いすぎて、記憶障害を起こし、一時的に共闘している仲間のことすらよく思い出せません。
翌朝また巌鉄斎らを率いて、ほうらいに向かうと死罪人・亜左弔兵衛(あざのちょうべえ)と山田浅ェ門・弟の桐馬(とうま)が目の前に現れます。
画眉丸は弔兵衛との闘いは、めいの不思議な力で地面が崩れ、弔兵衛とははぐれたことによって一時停止となりました。
しかし画眉丸は弔兵衛との闘いで、瀕死の重症を負ってしまいます。
左切と画眉丸のタオは相生の関係にあり、左切が嫌がる画眉丸に馬乗りになって、タオを回復させます。
この時、画眉丸は妻がいたこと、島へ来た目的も思いだしました。
画眉丸は回復しましたが、めいは画眉丸を助けたことにより、タオを使い過ぎてしまい、樹化が進んでしまいます。
そこへもともと死にかけていた木人が、めいに自分のタオを使ってくれと言います。
木人にタオをもらうことはできないと言うめいに、これはめいに対する自分の贖罪(しょくざい)の気持ちだと言います。
「めいが島から出たがっていることを知りながら、数百年も家族の真似ごとをしたこと。めいを通して、娘を見ていた。許してほしい。」。
めいは「嘘ジャナイ、本当の家族、本当ノ親ミタイダッタヨ」と言い、木人のタオをもらいます。
タオの尽きた、木人はボウッと言う音共に、亡くなりました。
めいは再び、少女の姿に戻りました。
リエンと弔兵衛の房中術
本来、天仙たちが人間を仙薬にするための外丹花(わいたんふぁ)に浸食されながらも、人間の姿でいることを保っていた弔兵衛。
リエンと一度は闘いますが、弔兵衛のタンの強さに興味を持ったリエンに捕らえられ、房中術(互いのタンを高めあう修行)を無理強いします。
弔兵衛は、とうてい今の自分ではリエンに勝てないと感じ、再び桐馬に会うためにも、リエンの誘いを受け入れます。
珠現、十禾、石隠れ衆の忍びたちがいよいよ島に上陸
上陸早々、兄弟子である衛善の無残な姿を見つけ珠現は号泣します。
せめて弔いをと、珠現がお経を詠み出すと、島の化物たちが現れました。
大女の剣豪・威鈴(いすず)とまだ若いが剣の実力は有段者以上の清丸(きよまる)がすかさず、
「お前ら、まだ珠現さんの弔い中だろーがっ!!」
と言って、化物どもを切り倒します。
巨大外丹花・盤古(だいわいたんふぁ・ばんこ)
弔兵衛はリエンの研究室に招かれ、巨大外丹花・盤古(きょだいわいたんふぁ・ばんこ)を見せられます。
さらに弔兵衛に研究材料にするから、弔兵衛の体の一部をくれと言います。
結局研究とは嘘で、弔兵衛はリエンに拷問を受け、島にやってきた人間たちの目的や動向を聞かれました。
弔兵衛はリエンに画眉丸たちはやがてやってくるから、こちらから出向くまでもないと言います。
辟餌服生の斎(へきじふくしょうのさい)
リエンは辟餌服生の斎(上質なタオを火・水・木・金・土を全て揃え、宗師(徐福)に捧げる儀式)を行うと宣言します。
仙薬を奪いにほうらいにやってきた画眉丸たちに、待ち受けていたのは天仙・蘭でした。
蘭は画眉丸とは相克の相手。
蘭に触れられただけでも、弱まってしまう画眉丸のタオでは蘭を倒すことはできません。
しかし、一緒にいるのは蘭に対して相克の杠です。
二人の連携で、蘭を真っ二つにし、蘭はついに鬼尸解します。
一方珠現ら一行は、ほうらいまで急ぐために道士から奪った犬笛で巨大な化物を操り、化物に乗って島の中心部へ急ぎます。
地獄楽【8巻】あらすじ
画眉丸と杠は、鬼尸解(きしかい・化物化)した天仙・蘭と闘うはめになりました。
火の属性の画眉丸に対して、水の属性の蘭には致命傷を与えられません。
土の属性杠との連携攻撃で、蘭の鬼尸解が解けるのを待ちました。
蘭の鬼戸解が解け、本体のタオが剥き出しなりました。
蘭はタオを回復させる為に、雌雄を自分の中で循環させます。
蘭が最後のタオを振り絞り、無数の尖った柱を地面から放出した時、画眉丸が腕で杠を持ち上げます。
柱に刺さらないよう、高く舞い上がった杠が蘭の丹田を切り裂きました。
蘭はバラバラになって、ついに再生もできなくなり滅びました。
闘い終え、仙薬を探しに行ったメイと左切を追いたい画眉丸。
すぐにメイと左切のいる煉丹宮へ向かおうしますが、杠は「疲れたから先に行って」と言います。
蘭にとどめを刺すだいぶ前から、腹部に致命傷を負っていた杠。
花化して天仙と同じ力を得た画眉丸とは違い、忍びとはいえ元は普通の人間です。
最後に病弱だったた妹を思いながら、ついに力尽きて亡くなってしまいます。
若く美しくて、強い。
なおかつ合理主義で自由奔放な杠。
自分が弱って死んでいく姿を、画眉丸に見せたくありませんでした。
民谷巌鉄斎と付知らは
巌鉄斎と付知と桐馬が房中宮に到着すると、天仙たちの仲間になった弔兵衛が待っていました。
弔兵衛が「天仙たちとは話がついているから、お前も仲間になれ」と桐馬に言うと、桐馬は一歩づつ、階段を上がります。
天仙たちと弔兵衛の待つ階まで登りきるか、きらないかの時、桐馬は弔兵衛と桃花(タオファ)と菊花(ジェファ)に切りかかりました。
桐馬は、はぐれてしまった時の為に決めていた兄弟の合図を基に、兄の弔兵衛が天仙たちの仲間になったのは、本当の意志ではないと悟っていました。
ジェファが弔兵衛と桐馬の相手をしているうちに、タオファが民谷巌鉄斎と符知に切られてしいます。
ジェファのところまで、樹化しながら、やってきたタオファはジェファと合体し、鬼尸解します。
もともとは徐福(じょふく)によって作り出されたジェファとタオファ。
木人(ほうこ)のタンを吸収しながら、辛い修行に耐えてきました。
タオファは島にタンの素になるものが尽きてきた上に、もう木人を犠牲にしたくありませんでした。
タオファは、撒き餌として花化した人間を船に乗せて、島から流しました。
この花化した人間の死体を見た、江戸の人々や幕府の人間が「不老不死の仙薬を作っている島があるのではないか」と噂しだしました。
この噂を聞きつけた将軍が、画眉丸や佐切などの罪人と山田浅右ェ門ら処刑人を島へ送ることになったのです。
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地獄楽9巻のネタバレ【ネタバレ注意】
合体して鬼戸解しジェファとタオファが空を飛んで、綿毛のような胞子をばら撒きました。
巌鉄斎が首元をこの胞子に刺され、一瞬気がふれてしまいます。
付知がすぐ気付き、巌鉄斎に刺さった胞子を抜きます。
弔兵衛の金のタオは、木のタオを持つタオファには有効ですが、ジェファとが合体しているので、弔兵衛の攻撃がジェファには効きません。
合体しているだけあって、丹田が2カ所あり両方狙わないと、鬼戸解したタオファとジェファに勝つことはできないのです。
巌鉄斎と桐馬、弔兵衛はお互いにいがみあいながらも、付知のなだめで一時休戦し、強力して桃花と菊花を倒すことにします。
巌鉄斎と弔兵衛で菊花を、桐馬と付知でタオファを狙う作戦をたてます。
巌鉄斎がタオファとジェファの下に入り込み、二人を真っ二つに切りました。
二人が分かれたのを期に、桐馬と付知が手を繋いでタオの相乗効果を強めた上で、タオファの丹田を切りました。
弔兵衛がリエンから盗んだ水の氣を宿す酒を瓶ごと腹から取り出し、ジェファにかけ再生できないようにしました。
仙薬を奪いに行った左切とめいは
佐切とメイが煉丹宮に着くと、桂花(グイファ)が待っていました。
グイファは、明木法(めいもくほう)という、タオが宿る媒体を酒にして吉凶を占うものを用い、佐切やめい来るのをわかっていたと言います。
佐切は、酒の入った瓶を壊そうとするが、グイファにタオの力で抑えつけられます。
佐切は力では到底勝てないと思い、グイファに島に侵入したことやこれまで天仙たちにしてきたことを詫びました。
グイファはもう江戸に帰ったところで、意味がない、リエンは倭国(わこく・日本)の人間を全てを花化させ、丹を取るため完成した酒種を船に積んでいるところだと言います。
左切が「天仙たちがここまでする必要があるのか」とグイファに聞きます。
グイファは、
数百年前、タオファが撒き餌を何度か試した後、初めて人間が島にやってきて、
天仙たちは、人間が木人よりはるかに素晴らしいタンを持っていることを知った。
愛と憎しみ、生と死、人間は迷いに満ちた存在であり、愛も死もない天仙たちにとって、これ以上素晴らしい存在はないと言います。
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胎息宮では
一方士遠とヌルガイは胎息宮で、ヂェジンと闘っていました。
ほうらいに仙薬を奪いに行く前に、画眉丸たちは、天仙が鬼戸解する前に倒す方が効率がいいし、自分たちの命を守る方法でもあるとの作戦を練っていました。
士遠はヂェジンを鬼戸解させまいと、ヂェジンが再生するスピードを上まる勢いで、何百回も刀で切りました。
ヂュジンはタオを使い過ぎて、樹化が始まりました。
ヂュジンは士遠に切り裂かれた自分の体の残骸を操り、士遠とヌルガイをひるませた隙に、タオを回復して再生するのを試みます。
士遠が折れた刃の先をヂェジン目がけて投げました。
刃先がヂェジンの丹田に刺さります。
ヂェジンは折れた刃先を、タオを使って操り士遠目がけて飛ばしますが、士遠は刃先の持つ波を感じとって避けます。
焦りを感じたヂェジンは、背後の池に飛び込みました。
池から出てきたヂェジンは、驚くほど元の様な姿に回復しています。
ヂェジンは、グイファがやっているように、雌雄を循環させて回復しているのだと言います。
さらに驚くことに、ヂェジンは鬼尸解とは違う、天仙と化け物が合体したような姿に進化を遂げました。
「お前の曲芸には、もう慣れた。」。
とヂェジンが言うと、士遠は幼い頃旅芸人だった母と、盲(めしい)の自分が客の木刀を受け止めると言う芸で稼いでいた頃を思い出します。
士遠の盲は生まれでつきしたが、母が生きる為に士遠の両眼に小刀で傷をつけたのです。
士遠の評判は山田浅ェ門に届き、浅ェ門の門下で剣の腕を磨くことになりました。
「盲とは思えぬその腕前。その傷はどこで負ったのだ。」
と言う問いかけに、士遠の母は、
「この子は高名な剣豪の落し胤(おとしだね)。武才に恵まれて、幼くして負った傷でございます。」。
母は最もらしい出まかせを口にするのが、常でした。
士遠も母の名誉を覆す訳にもいかず、門下生の前では、偽りの自分を演じていました。
士遠は自らをさらけ出し、物怖じせず真っ直ぐに生きて、次第に周囲にも認められていった典坐に憧れを抱いていました。
「先生は自分の憧れです。」。
そう言ってくれた典坐に、
いいや、違う。君こそ私の憧れだった…
思い出すのは、典坐のくったくのない笑顔でした。
士遠は命に変えてでも、典坐の仇を打とうとします。
ひえもんとり(内臓を抜き取る技術)は、浅ェ門にとってはたやすい技ではありましたが、触手を伸ばしそれを阻止しようとすることができる天仙たちに通用するのでしょうか。
士遠は、以前画眉丸たちとの作戦を練っていた時のことを回想します。
士遠はひえもんとりを試みますが、やはりヂェジンの触手が伸びてきて、士遠の体を刺しました。
タオを消費しすぎたヂェジンは、想像していた様には抵抗してきません。
「言っただろう。根比べになると。お前が力尽きるのが先か、私が先か。」。
「センセイ、やめて!センセイは頭が良くて、正しい判断ができる人だ。」とヌルガイが言うと、
士遠は、「あの時(典坐からの念を受け取って、全滅を逃れるために、ヂュジンから逃げてしまったこと)、どうして正しい判断を選んでしまったのか。
愚かでもいいから、典坐に寄り添ってやれていたら。
大切な者を失う時でさえ、正しい判断をしてしまった自分が許せないのだ。
この目では、涙も流れない。
早く仲間のところに行きなさい。」
と言います。
ヌルガイは一度は士遠の言うとおり逃げます。
どうしたらいいのか、わからない。
納得できない。ちゃんと説明してもらわないと。
あの時と同じだ(自分の軽はずみな行動で、村の皆を皆殺しにしてしまったこと)。
ヌルガイは考えを巡らせながら、ひた走ります。
すると転んでしまい、刀を落とすと拾い上げたのは、典坐でした。
「典坐、オレ。どうしたら...センセイが...」。
「それなら、やることは一つでしょう。」。
典坐が生前見せてくれていたような優しい笑顔で、再びヌルガイに笑ってみせます。
「そうだ。オレは帰らねえ。センセイ!」。
ヌルガイは士遠のところまで戻ってきました。
士遠はヂェジンを刺したまま、ヂェジンの触手でグルグル巻きにされながら耐え続けていました。
ヂェジンの再生は、緩やかになっています。
そこへヌルガイが士遠に抱きついて、タオを回復させます。
ヌルガイと士遠は相生の関係にあるので、ヌルガイが必死にしがみついたことにより、士遠は回復していきます。
ここでとどめを刺さなければ、典坐が報われないと言う士遠にヌルガイは言います。
「違うよ。センセイ。センセイはアイツから(ヂェジン)逃げる時、オレを抱えてたからわからなかっただろうけど、アイツ笑ってたんだ。
いい笑顔だった。悲しかったけど、カッコよかったなぁ。
だから、無念なんかとは違うんだ。」
士遠は言います。
「わかった。深追いはしない。仲間の所に戻ろう。
ありがとう。ヌルガイ。命を与えられた...
先生と呼ぶべきなのは、私の方だね。」。
再び煉丹宮では
占いの酒瓶が二本割れます。
画眉丸のお札(ふだ)には変化がなく、無事のようです。
グイファは、左切とめいに仲間の天仙が滅びたことをリエンに報告しに行くと言います。
その時、ズシンと言う大きな音と揺れがあり、化け物に乗ってほうらいを目指していた珠現が現れます。
付知、巌鉄斎、桐馬が弔兵衛と合流した後
弔兵衛は天仙たちの目的は「本土の人間を花化させることだ。この戦いは単なる足留めにすぎない」と言います。
付知は、「どちらにせよ、島から出るのも、リエンの企みを止めるのも一緒です。とにかく水門を目指さないと」と答えます。
付知が弔兵衛に、「あなたも共に行きますか」と聞いた時、ズシンと大きな音がし、建物が揺れます。
一方、士遠とヌルガイも仲間と合流する為に、水門を目指します。
士遠は、仙薬がなくても、仲間に合流できなくても、ヌルガイを本土まで送り届けるつもりだと言います。
江戸には戻らず、二人で諸国の山を巡って、山人の住めるヌルガイにも過ごしやすい場所を見つけるのだと言います。
突然、ズシンと言う大きな音がして、床が揺れました。
士遠、ヌルガイの元に石隠れ衆の忍びたちが現れます。
忍たちは、「山田浅エ門・珠現様より、浅エ門の名を汚す者、罪人をかくまう者は命を頂戴する」と言い、
忍たちの足元には、倒れている画眉丸がいました。
画眉丸は不意打ちで、周囲にいた忍たちを仕留めます。
画眉丸は石隠れ衆を抜けようとしただけで、何故命まで狙われなければならないのでしょうか。
答えは10巻で知ることができます。
地獄楽最新刊【9巻】のネタバレとこれまでのあらすじのまとめ
今回は地獄楽最新刊である9巻のネタバレをあらすじとともに、ご紹介しました。
がらんどうと呼ばれ、冷徹だった画眉丸が、妻との思い出や仲間とのやり取りの中で、次第に人間らしさを取り戻して行くところがほっとさせられますね。
忍の長(おさ)が画眉丸の命を狙って、石隠れ衆の忍を島へ送り込んできました。
天仙を倒したところで、画眉丸の闘いは終わらないようですね。
私は地獄楽の最新刊をはU-NEXTで読んでいます。
週刊誌はすぐにたまっちゃうし、場所も取るし捨てるのもめんどうです。
パソコンやスマホと同期できるし、朝通勤電車の中で読んで楽しんでいますよ。
32日後にポイントバックされるから、本屋さんで現物買っちゃうよりお得ですね!
(ポイントバック率は、クレジットカード決済や、dポイント払いなど決済方法によって異なります。一番率がいいのは、クレジットカード決済です。2020年6月29日現在)

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