この記事では全米を騙した母娘驚愕の事件、クロディーヌ・ディーディー・ブランチャード殺人事件をご紹介していきます。
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クロディーヌ・ディーディー・ブランチャード殺人事件とは
クロディーヌ・ディーディー・ブランチャード殺人事件は、2015年6月にアメリカミズーリ州の自宅で48歳のブランチャードが遺体で発見された事件です。
数日後、同じ日に自宅にいた娘のジプシー・ローズとボーイフレンドのニコラス・ゴドジョンが逮捕されました。
娘のローズが長年母親のブランチャードに自分の娘が、重度の障害者であるかのように、車イスにのせ、不必要な薬物を摂取させられ、不必要な施術を受けさせられていました。
娘のローズが最終的にボーイフレンドのゴドジョンと共謀して母親を殺害したのは、母親のブランチャードが自分をかわいそうなティーンネイジャーを育てる母親であるかのように、全米を騙しつづけた悲劇の結末でした。
この事件で注目されたのは、母親が代理ミュンハウゼン症候群ではなかったのかということです。
ミュンハウゼン症候群は、周囲の同情を引くために病気を装ったり、自分を傷つけたりする精神疾患です。
代理ミュンハウゼン症候群というのは、この病気を装う対象が、自分ではなく子供や近親者に向けて行われるということになります。
母親のブランチャードは娘のローズを白血病、筋ジストロフィー、ぜんそく、脳障害によって知能が7~8歳程度しかないとドクターや周囲の人間に主張していました。
この虚偽の主張により、数々の偽善団体から寄付を巻き上げていました。
娘のローズは健康体にもかかわらず、8歳のころから車イスにのせられ、栄養チューブで食事を与えられた上に、頭も丸刈りにされていました。
栄養チューブは筋ジストロフィーの影響で筋力低下のために、食べ物を飲み込むことができない。
又、頭を丸刈りにしていたのは、白血病を装っていたためだと思われます。
こう考えると、母親のブランチャードはこれだけ重度の障害をもった娘をでっち上げるために、医学のことをかなり勉強していたと思われます。
娘のローズを幼く見せるために、娘の年齢まで偽っていたとも言われます。

娘のローズとボーイフレンドゴドジョンの交際には母ブランチャードが邪魔だった
キリスト教系のデートサイトでボーイフレンドのゴドジョンと知り合ったローズは、ゴドジョンとの交際を続けるには、母ブランチャードを殺害するしかないと思うようになりました。
なにしろ母は娘を重度障害者にしたて上げたいのですから、ボーイフレンドと交際したりしたら、健常者であることがばれてしまいます。
このままゴドジョンと交際するには、母親を殺害するしかないと殺害実行の一年前からゴドジョンに計画をもちかけていました。
友達もなく、自閉症だったゴドジョンは社会との交流の接点を唯一SNSの中に見出していました。
ゴドジョンはいつもローズの言いなりだったし、ローズの望みを叶えることに、喜びを感じていたようです。

ブランチャードとローズの嘘がエスカレートしていったきっかけ
2005年8月末にアメリカ南東部を「大型ハリケーンカトリーナが襲いました。
このカトリーナの被害で、ブランチャードとローズが浸水した家屋の中から見つかったことが、全米で大きく報道されました。
母と娘がホームページを立ち上げると、アメリカの偽善団体からディズニーランドへの旅行や、遠方の病院まで通う資金をプレゼントしました。
そしてついには、一戸建てまでも母と娘にプレゼントされました。
母のブランチャードは娘ローズとメディアの前に出る時は、いつもローズの手をきつく握っていました。
この手の握りの強さで、「余計なことをするな、余計なことを言うな」とローズの行動をコントロールしていたようです。

全米を騙した母娘の驚愕の事件・まとめ
今回は全米を騙した母娘驚愕の事件、クロディーヌ・ディーディー・ブランチャード殺人事件をご紹介しました。
自分が働かなくても、偽善団体や善意のある一般人からジャンジャンお金やプレゼントが送られてくるのですから驚きですね。
人の善意を利用して、娘の人生を犠牲にしつづけた母親自身が代理ミュンハウゼン症候群でした。
しかし母親自身が病気の治療を受けることもなく、実の娘のボーイフレンドに殺害されるという悲しい結末になりました。
こんな結末になる前に、アメリカで診察しているドクターはもっと早く母親の病状を見抜けなかったのかという意見もあります。
代理ミュンハウゼン症候群は、自分の主張している病状とドクターとの診断が納得のいかない結果であると、次々とドクターショッピングを繰り返すようです。
この厄介な行動が、ドクターが代理ミュンハウゼン症候群を見抜けない原因にもなっているそうです。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。