こんにちは!なぎさです(*‘∀ ‘)
ご訪問ありがとうございます!
今回はウミガメの産卵時期や、 遭遇可能な地域を調べましたので、ご紹介し たいと思います。
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ウミガメの産卵時期と地域
世界には8種類のウミガメが 存在し、そのうち日本でよくみられるのがアオウミガメ、ア カウミガメ、タイマイの3種類です。
暖かい地域を好んで生息し、 種別的には爬虫類に属します。
特によく見られるのがアカウミ ガメで、アオウミガメとともに絶滅危惧種に、タイマイにお いては、絶滅寸前種に指定されています。
産卵時期は5月の下旬から8 月の上旬までとされ、産卵が見られる地域は西日本の 太平洋側の九州南部や八重山諸島に特に多く、北は福 島や石川県で確認されているのが最北 となります。
ウミガメが産卵する時間帯は いつ?産卵したらどこに行く?

ウミガメが産卵のために、砂 浜に上陸する時間帯は午後9時から午前3時ごろの時間帯になります。
ウミガメが上陸する時期は満 月の前後が最も多く、新月の前後は極端に上陸する確 率が低くなります。
産卵は2週間おきに繰り返さ れ、同じ砂浜を選びます。
ウミガメは摂食地域と繁殖地 域が異なると言われています。
成熟し、繁殖可能な時期にな ると普段生活している海域とは違う海域に移動して、メス は産卵時期になると繁殖地域に選んだ砂浜に上陸しま す。
日本の砂浜でふ化した、赤ち ゃんやメスは外洋に出ると、玄界灘、東シナ海、南シナ 海などへ移動しています。
まだ大人になりきっていない 小さなウミガメは黒潮に乗りながら、太平洋を時計回りにグルグル 回遊しています。
翌年に産卵の準備に、繁殖地 域に戻ってくるウミガメもいますが、多くは次の繁殖まで 数年の間隔をあけています。
ウミガメの産卵の様子について

ウミガメのメスは一度に100 個から140個くらいの卵を産みます。
ウミガメの卵は太陽の熱と、あ たためられた砂浜の熱でふ化します。
産卵後の卵は40日から80日 かけて、ふ化します。
卵の大きさは、ちょうどピンポ ン玉と同じくらいの大きさで、産みたては指で押すとへこ むくらいの柔らかさです。
ウミガメの赤ちゃんは地表に でるまで、2~3日かかります。
地表まであと10cmくらいまで 来たところで、また夜になるのを待ちます。
昼間は鳥やカニなどの捕食者 がウミガメの赤ちゃんを狙っています。
ウミガメの赤ちゃんは、夜にな り海の方がほのかに明るいことをたよりに、一気に波打ち際を目指し、海水に浸かると24時間ぶっつづけで、外 洋まで泳ぎ続けます。
ウミガメの赤ちゃんのふ化率 は70%から80%ありますが、無事に外洋までたどり着 ける割合は、わずか0.02%と言われています。

海に住んでいるウミガメがわ ざわざ砂浜に産卵しにやってくる理由
ウミガメは大昔陸地に住んで いたものが、海へ進出したものと言われています。
卵は海水につかると死んでし まうため、ウミガメのメスはわざわざ危険をおかして砂浜 までやってきます。
ウミガメは音や光にとても敏感で、周りの様子をうかがいながら注意深く産卵場所を探 します。
岩場や流木などがあり、良い 産卵場所が見つからなかった時は、あきらめて海に帰っ てしまいます。
ウミガメの寿命
「ツルは千年、亀は万年」と言 われますが、ウミガメが何万年も寿命があるわけではな く、平均すると70年から80年程度だと言われています。
ウミガメは臆病で慎重な生き 物、あまり視力もよくない!?
私は若い頃ダイビングやシュ ノーケルをやっていたので、よく海の中でウミガメを見る ことがありました。
はじめてウミガメを見たのは、人生初め ての海外であるハワイのオアフ島沖でした。
ハワイはウミガメは守り神とさ れているくらいなので、ウミガメ遭遇率は高いのですが、 ダイビング目的で船で移動している最中にも、ウミガメが海面に息 つぎにやってきているのを見ることができます。
もちろん、ダイビング中にも海の中でウミガメに会うことができます。
ハワイでは「ウミガメが絶対見 られるダイビングツアー」を企画している、ダイビングショ ップが山のようにあります。
私がハワイのダイビングショッ プを利用した時に、ガイドさんから事前に注意を受けた のは、「ウミガメに触ってはいけないし、追いかけてもい けない」と言われました。
ガイドさんは、加えて「向こうから寄ってきた時は、じっとしていれば いいです。ただ女性で髪の長い方は、髪の毛をお団子状 に結んで海に入らないでください。」。
「ウミガメがエサと間違 えて、お団子にした髪の毛にかぶりついちゃうんです。そ れで、海の中でパニックになる女性って多いんです。」と私たちに注意喚起しました。
10年前にも面白い経験をしました。
沖縄の本島から近 い慶良間諸島に属する座間味島(ざまみじま)に旅行に行きました。
座間味島には、阿真ビーチと いう、あまり観光客が行かない静かなビーチがあ ります。
この阿真ビーチは、カメがよく 見られることで有名で、地元のダイビングショップがスノ ーケルツアーを開催しています。
私が一人でシュノーケルして いると、ウミガメを発見。
下が白い砂地になっている浅瀬で体長80cmくらいのウミガメが一生懸命海底から 生えている藻をガブガブと食べていました。
ウミガメも人に慣れているのか、 ただ捕食に夢中になっているからか、全く私の様子は気 にしていませんでした。
そのまま、捕食しているウミガ メを上から静かに20分くらい見続けました。
他にもたくさんウミガメはいる ので、シュノーケリングツアーで7,8人の観光客がガイド さんともう少し沖に泳いできていました。
私は遠くからその様子を見て いたのですが、そのシュノーケリングツアー客たちに見つ かったウミガメは、たくさんの人で驚いた上に、追いかけ られて逃げているようでした。
そのツアー客達は、「あー、ど んどん逃げられちゃう!せっかく見つけたのに!」と言っ て騒いでいました。
ウミガメは臆病な生き物なの で、音や光が苦手です。
大勢でおしかけて、ギャーギャー騒いだり、海の中で写真をとろうとして、フラッシュをあ ててはいけないのです。
もちろん、砂浜にやってきたウ ミガメの産卵を観察する時は、ウミガメにフラッシュを当 てて撮影することは、厳禁です。
ウミガメの産卵時期や謎の生 態・まとめ
今回はウミガメの産卵時期や、 不思議な生態についてご紹介しました。
近年ウミガメが海面付近に浮 かぶビニール袋やプラスチック片をクラゲと間違えて飲 み込んで、命を落としてしまうことが問題になっています。
せっかく0.02%という確率で、 ふ化してから外洋にたどり着いたウミガメたちです。
人間の出したゴミで、命を落と してしまうのは残念ですよね。
ウミガメの視力がいいという説 もありますが、プラスチック片を餌と間違えて飲み込んで しまう点や、私のダイビングの経験上、ウミガメは決して 視力がいいとは言えません。
海に浮かぶゴミは、もともと私 たち人間が出したゴミですから、私たちの責任で減らして いき、ウミガメが過ごしやすいような環境を作っていかな ければなりません。
最後までおつきあいいただき、 ありがとうございました。
