「3月のライオン」は、交通事故で両親と幼い妹をを失った桐山零が将棋を通して、様々な人たちとふれあい、成長していくストーリーです。
零は両親と妹の葬儀で、生きる為に「将棋が好きです」と棋士であり父のライバルであった幸田に思い付きの嘘を告げます。
長野県内の幸田の家に内弟子と招かれた零。
零の将棋の才能買ってかわいがる幸田の行動で、零は実の娘と息子からのジェラシーを受け、苦悩しながらも零には将棋しか選ぶ道がありませでした。
棋士として破綻していく、幸田の娘と息子を見て、零は自分が幸田家をバラバラにしてしまったと感じ、
まだ中学2年生でありながらも、プロの騎士として東京に出て、一人で生きていくと決めました。
東京で対局の後に、先輩騎士に無理やりお酒を飲まされた零。
川本家の長女である「あかり」がスナックのバイト帰りに、つぶれて動けなくなっていた零に声をかけ、
自宅に連れて帰って看病したのがきっかけで、川本家の三姉妹と出会います。
それから零は川本家で食事を一緒にするようになったり、将棋の対局をしながら、
季節の行事を一緒に楽しみ、最年少・プロ少年棋士から大人の棋士へと成長して行きます。
零は古く昭和の雰囲気漂う、川本家と3姉妹と過ごす居心地の良さに、
幼い頃両親や妹と一緒に過ごした実家を重ね合わせ、懐かしさを感じます。
Contents
3月のライオン・14巻までのあらすじ

零は川本家の3姉妹と出会う頃には、17歳の高校2年生に成長し、
そして、プロ5段の棋士に昇段していました。
零は将棋の対局の準備に集中してくると、ただでさえパンやカップラーメンで食事を済ましていた生活が、さらにいい加減になってしまいます。
そんな零を自宅に招き入れ、美味しい食事を食べさせて、世話をやいていた3姉妹。
そんな川本3姉妹の次女ひなたに、中学校生活を脅かす事件が起きます。
ひなたのいじめ問題
零は川本家の二女ひなたが、親友だったクラスメイトがいじめられていたのをかばったことがきっかけで、
ひなた自身もいじめられて仲間はずれにされていることを知ります。
零は高校の担任の川田先生にひなたのことを相談します。
自分も幼い頃から、ずっと孤独で過ごしてきた零。
学校では11年間も一人で昼食を取り、将棋の勉強をしているふりをしながら、ひたすら影を殺して生きてきました。
いじめられて、学校で孤独しているひなたの気持ちが痛いくらいにわかります。
しかも、ひなたを恩人だと感じていることから、何がなんでも助けたい思いです。
ひなたがもし転校するようなことがあっても、自分の稼ぐ対局料で何とかする勢いです。
「もう、一局も負けるわけにはいかない!」。
そう決心します。
ある日、3姉妹の祖父はひなたを元気づける為に、ひなたとももを浅草の遊園地に連れていきます。
ひなたは遊園地のボール当てゲームで獲ったブサイクな猫のマスコットを、遊びに来ていた零に、「零ちゃんに似ていたから」と言って渡します。
「ありがとう、とってもうれしいよ」。
その後、ひなたの部屋で零とひなたは将棋を指すことになりました。
将棋と言うのは、相手との対話。相手を良く見ること。
先輩騎士の言葉を思いだし、零はひなたの学校での生活や、思いを聞き出すことにします。
ひなたは、少しづつ学校での様子を話しはじめました。
お昼休みに一人ぼっちでいるひなたを、同級生の高橋君が昼休みにキャッチボールに誘ったことで、
ひなたは余計にクラスの女子にいじめられてしまいます。
ひなたの女性担任は、いじめられているひなに対して、「あなたが協調性がないから、上手くやれないのよ」と酷い対応です。
一方その頃
同世代の最強ライバル二階堂が、新人王トーナメント戦での対戦に向けて、ナーバスになっていました。
零は電話しながら、持病があるのも忘れて、トーナメント戦について熱く語る二階堂に対して、
明日の対局は大阪なのだし、早く寝ろと諭します。
零は特徴的な舌うちや、貧乏ゆすり、扇子鳴らし、早指しで有名な「東のイライラ王子」蜂谷すばる5段と対戦。
零は対局中にもかかわらず、自分本意にふるまう蜂谷に「世界の中心は自分にあるとでも思っているんだろう。思いあがるのもいい加減にしろよ。」
とモヤモヤした気持ちを持ちながらも局面を進め、蜂谷に勝利します。
二階堂は健闘もむなしく、新人王トーナメント準決勝戦で対局の疲労から慢性の腎臓病が悪化し、盤の上に倒れ込んでしまいます。
零は、病を押して全力で戦った二階堂の棋譜を兄弟子の島田から受け取り、涙を流します。
ひなたの京都への修学旅行
ひなたは、京都への修学旅行を前に夕食中に、お腹が痛いと言い出します。
修学旅行へは行かなくてもいいというあかりに、ひなたはあえて「行きたい」と言います。
ひなたは自分の居場所を守る為に、ここで逃げ出すわけにはいかないと考えていました。
辛くても逃げ出さず、いつも以上に辛いことが続くと予想される修学旅行から逃げ出さないひなたを見て、
零は「絶対に自分も逃げない、新人王トーナメント戦で勝利する」と心に誓うのでした。
零が決勝で対局する相手は、二階堂を※千日手(せんにちて)で倒れるまでの長期戦に追いやった山崎順慶(やまざきじゅんけい)五段。
※千日手とは、将棋の対局において駒の配置と手番が同じ状態が、何度もやってくる状況をいいます。
零は山崎の玉を狙いに行きますが、二階堂の言葉を思い出しハッとします。
「本当に勝ちたいなら、粘れ!攻めに行くだけが、将棋じゃない。守ることも必要なんだ。もっと自分を大切にしてくれ。」。
零はこの言葉から、自分の玉を守ることにも注力し、長期戦のすえ山崎に勝利することができました。
二階堂とじいやは病床から、零と山崎の中継を見て喜びます。
じいやは、二階堂と「やりましたね!さすが晴信様のライバルです!」と言って、涙を流します。
ひなたの高校受験
ひなたの女性担任が心労で入院しました。
その代わりに学年主任の国分先生がひたなのクラスを担当し、いじめ問題を毅然とした態度や言葉で解決に導きだしました。
ひなたは零の通う高校へ行くために、夏休みに零に家庭教師をしてもらい、受験勉強をします。
無事、ひなたも合格し、友達もできた様子を見て、零はほっとします。
川本家の祖父の入院し、3姉妹の父親が突然現れる
いつも川本家で3姉妹と一緒に過ごしている祖父が、不整脈で入院することになりました。
そこに他に愛人を作り、家を出ていったはずの3姉妹の実の父親、誠二郎が姿を現し、一緒に暮らそうと言い出します。
しかし、誠二郎の思惑は3姉妹を家からたたき出し、そこに新たな妻と子供を住まわせることにすると言い出します。
このことを姉妹のおばである美咲から聞いた零は、教師の林田や先輩の野口の助けを求めて事実を知ります。
誠二郎の目論見を阻止するため、零はそれを川本家の人たちに言った上で、自分はひなたのフィアンセであると宣言します。
零は誠二郎をいったん引き下がらせることに、成功しました。
しかし、ひなたには零自身の想いが伝わらず、その後も足踏み状態になります。
誠二郎は川本姉妹の異母妹を連れてくるという、最終手段に出ますが、あかりとひなたから絶縁宣言を叩きつけられ、異母妹と帰っていきました。
誠二郎の問題が解決した後、あかりが抱える心の問題を解決しようと、零はあかりの恋人を探すことを思い立ちます。
川本家の夏祭りの手伝いの中、その場に居合わせた島田と林田にあかりの恋人に良いのではと思います。
時を同じくして、零は二階堂と共に東洋新聞オープントーナメントの本戦に挑みますが、手も足も出ず早々に敗退してしまいます。
ふがいない戦いを強いられた零に対して、二階堂が宗谷名人相手に、名勝負をしました。
零は、憧れの宗谷名人に棋士としての存在感を見せつけてやるんだ、と心に誓います。
3月のライオンの14巻あらすじ
あかりは、以前ひなたがいる施設の職員のリンユーさんから教わった台湾スイーツ店のピーナッツの甘露煮のおいしさが忘れられず、自宅で作れないかとチャレンジします。
しかし、思った以上に生ピーナッツの薄皮をむくのにてこずってしまい、零を呼びました。
あかりと二人では、到底間に合いそうもないと思った零は林田と島田も呼び寄せます。
林田はあかりに会える嬉しさですぐに家を出ますが、島田からは聖竜戦の立ち合いで北海道におり「それどころじにゃない」という返事がきます。
林田は零から「あかりとひなたはおじいちゃんのお店をどう引き継いだらいいか、考えはじめた」と聞かされます。
そして、零は「あかりがやりたいことを応援していくつもりです」と林田に告げました。
3月のライオンの15巻ネタバレ注意!
同じ学校とはいえ、ひなたとは学年も違う零でしたが、出席日数がギリギリの中、将棋の対局に精を出す日々が続きます。
そして零は、高校生活最後の学園祭と林田らの職団戦と、日程が重なってしまったことを残念に思います。
零は心の中の葛藤と闘いながらも、ひなたの待つ学園祭へと向かいます。
ひなたは零に出店の出し物だった、白玉とアベカワモチを食べさせます。
たわいもない会話を交わした後、足をくじいたと言うひなたに、零が優しく腕を差し出します。
その様子を、零の後輩に見られてしまいます。
ひとしきり、後輩にからかわれ、後輩が立ち去った後に、零がひなたにそっと告げます。
「ヒナちゃん、君が好きだよ」。


3月のライオン15巻のネタバレのまとめ
今回は3月のライオンのこれまでのあらすじと、最新刊(15巻)のネタバレについてご紹介ました。
零が将棋の対局とともに成長していく様子や川本家の3姉妹との日常など、
厳しく孤独な棋士の世界に生きる零とライバルたちの生い立ちや心の変化に、ぐいぐいと引き込まれていきますね。
零と育ての親である幸田の娘、香子と過去に何があったかのかと言うのはまだきちんと明らかにされていません。
零は、香子を一人の女性として、好意を持っていたようですね。
ものすごいスローペースでひなたや、あかりの恋愛模様も描かれだしてきました。
一気に話が展開しないところが、面白いところでもあり、ファンにとってはじれったい部分でもありますね。
今後も3月のライオンのストーリーに注目して行きたいと思います。
15巻が出るのがほんとに待ちきれないですね。
ひなたも大事な人が誰なのかが、わかってきたみたいでしたよね。
Ayuさん、コメントありがとう!
3月のライオン読んでるの?
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