こんにちは!!なぎさです(*‘∀‘)
ご訪問ありがとうございます!!
病院ですら発見できなかった飼い主の癌を発見した、シベリアンハスキーのシエラをご存知ですか。
実は癌を発見するという犬は、珍しい話ではなく、世界各地でこのような現象が起こっています。
実際に千葉県館山市で、癌探知犬を訓練している施設もあるようです。
今回はシベリアンハスキーのシエラのご紹介と、癌探知犬についてご紹介したいと思います。
Contents
シベリアンハスキーのシエラとは?
ステファニー・ファーウェルが飼っている犬で、シエラが9か月の時に、息子さんから譲りうけたシベリアンハスキーのメスの犬です。
ステファニーはこのシベリアンハスキーのシエラに4度命を救われたと言います。
2013年、ステファニーはシエラがしきりに、彼女の下腹部に鼻をおしつけ、匂いを嗅いでいたので、何か食べ物でもこぼしたのかな?と不思議に思いました。
はじめは奇妙だなとは思いながら、ステファニーはあまり気に留めませんでした。
しかし、ステファニーは数日して下腹部に痛みを覚えたので、病院にかかったのです。
救急医からは「卵胞脳腫ですね」と言われ痛み止めだけを、処方されました。
それでも、シエラのステファニーの下腹部ばかりを、しきりに嗅ぐ行動はおさまりません。
ステファニーは、「シエラが私に何か伝えようとしているのではないか」と思い、今度は産婦人科にかかりました。
血液検査と超音波検査を受け、医師からステージ3の深刻な「卵巣がん」であることを告げられます。
ステファニーは、卵巣摘出手術と化学療法を受けて、一度は卵巣がんを克服します。
しかし、2015年、またシエラが腹部の匂いを嗅ぎまくるという、奇妙な行動をはじめました。
ステファニーは、「癌が再発したのではないか?」と思い、また病院での検査を受けることにしました。
2016年までに、このような出来事は計3回起こり、ステファニーは4回シエラに癌に侵されていることを教えてもらい、命を救われることとなりました。
ステファニーは癌を克服してから、5年以上の生存を維持しています。
癌の専門医であるデビット・クシュナー医師は、シエラの癌の発見はけっしてまぐれではないと言います。
犬は人間の100万倍と言われる嗅覚をもっていて、実際に癌の匂いをかぎ分けられてもおかしくないと言うのです。
癌は増殖する際に、揮発性有機化合物という科学物質の一種を発生させていると言われています。
デビット・クシュナー医師は、犬が優れた嗅覚で、この揮発性有機化合物の匂いをかぎ分けているのではないかと推測しています。

揮発性有機化合物とは
常温の時に大気中に簡単に蒸発して溶け込んでしまう、有機化学物質の総称です。
具体例としては、トルエン、ベンゼン、フロン類、ジクロロメタンなどがあります。
これらは、他の物質を溶かすための溶媒として、燃料として幅広く使用されます。
犬の嗅覚の特徴
犬の鼻の奥にある「嗅粘膜」は、ひだが多く面積が広いので、匂いをかぎ取りやすい構造になっています。
犬は人間の100万倍の嗅覚があると言われていますが、100万倍匂いを強く感じるというよりは、「嗅ぎ分ける」能力が強いという特徴があります。
犬が匂いを嗅ぎ分けるのは、本来は自分の欲求を満たすためや、遊びのためであると言われています。
癌探知犬が癌を発見するという試み
千葉県館山市の「がん探知犬育成センター」で、数十人の人の尿から、犬が癌の匂いを嗅ぎ分ける訓練をおこなっています。
ラブラドールレトリバーのマリーンは、癌探知犬国内第1号で元々は水難救助犬でした。
マリーンは20m下の水死体から発せられる、微量なガスも嗅ぎ当てることができる優秀な犬でした。
後に訓練を受けることになる5頭の探知犬も、このマリーンの血をひいています。
ラブラドールやビーグルなどの垂れ耳犬は、特に臭いをかぎ分ける能力が高いと言われています。
垂れた耳で、より臭いを鼻の中心に集めやすくしているようです。
癌探知犬の、癌発見率は99.7%と言われています。
千葉県館山市のガン探知犬センター「セントシュガージャパン」の公式HPはこちらです
ドックラボといい、犬が癌を嗅ぎ分ける検査を、医療の現場でも行っています
日暮里舎人ライナー「扇大橋駅」の医療法人社団俊和会寺田病院で、癌探知犬によるガン判定「ドックラボ」という検査を行っています。
時間の無い人や、検査の苦痛に耐えられない人でも、簡単に癌の有無を知ることができます。
費用は保険適用外で、38,000円です。
飼い主の癌を発見した犬・まとめ
今回は飼い主の癌を発見したシベリアンハスキーのシエラと、癌探知犬のご紹介をしましたがいかがでしたでしょうか。
犬の優れた嗅覚に加え、飼い主のステファニーとシエラの絆にも注目したいところですね。
犬を飼っている方は、ペットというよりはパートナーのように感じている方も多いと聞きます。
臭いで病気を見分けるということは、原始的とも思える技術ですし、明治時代までは日本でも体臭で病気を判断していたようです。
本来は、そんなに驚くようなことでもないのかもしれません。