こんにちは!!なぎさです(*‘∀‘)
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アボリジニと言う、オーストラリアの先住民族をご存知ですか。
文字文化を持たないアボリジニですが、どんな民族で、どのような歴史を辿ってきたのでしょうか。
Contents
アボリジニとは
オーストラリアの先住民族で、起源は5万年から12万年以上前だと言われています。
元々はどの地域の民族がオーストラリア大陸に上陸したのかは、諸説ありますが、現在では骨格などの特徴から南インド系の民族であるという見方が強まっています。
ヨーロッパの人々がオーストラリア大陸は発見した当時は、50万から100万人のアボリジニが生活したと言われるが、1920年には7万ににまで減少してしまいました。
オーストラリアは旧大陸とは隔絶されていたため、ヨーロッパ人が持ち込んだ、天然痘や梅毒・インフルエンザ・麻疹などに、アボリジニは免疫がなく激減していきました。
一口にアボリジニと言っても、多種多様な部族が存在しており、言語的な分類だけでも26から28系統に分けられ、これらの部族の間の文化的な違いも大きいようです。
代表的な部族に、アナング族(エアーズロック(ウルル)地域先住)、ジャプカイ族(ケアンズ・キュランダ地域先住)などの部族があります。
アボリジニの生活
ヨーロッパ人により植民地化される以前は、アボリジニは洞窟を住居とし、一定範囲を狩猟しながら生活するスタイルをとっていました。
ブーメランや毒物を用いた狩猟や、オーストラリア特有の植物の実を採ったり、乾燥した土壌に生息するイモムシをとって食料としていました。
これらはブッシュ・タッカーと呼ばれ、1970年頃からは、シドニーのレストランでも提供されるようになっています。
アボリジニの迫害
1788年からのイギリスの植民地化によって、イギリスから多くの流刑人がオーストラリア大陸に上陸するようになりました。
これらの流刑人たちは、スポーツ・ハンティングと称して、アボリジニを大量に虐殺しました。
さらに1828年には開拓地に入り込む、アボリジニを捕獲・殺害してもよいという法律が施行され、捕らえられたアボリジニたちはブルニー島キャンプに収容され、餓死や病気で亡くなったと言います。
1920年、オーストラリア政府は減少したアボリジニの保護政策を始めたが、白人とは別の地域に移住させたり、人種隔離的な意味合いの強い政策で、アボリジニへの弾圧は続きました。
また、オーストラリア政府は1869年から1969年までの間、アボリジニの子供や混血児を親元から引き離し、強制収容所や孤児院などに送り込みました。
こうした中、アボリジニの反対運動や暴動も起こったが、白人の敵対心をあおるだけに留まり、ろくに裁判も受けることもできずに、死刑にされるアボリジニも多くいたといいます。
アボリジニの権利回復
1967年、ようやくアボリジニの権利が認められ、1993年には元々の先住民の居住地域の所有権が認められました。
今日ではアボリジニの大半が大都市に住み、政府から支給された住宅に住みながら、独自の文化をたしなむ者が大半です。
2008年2月13日、ケビン・ラッド首相により、先住民アボリジニに対して、過去にオーストラリア政府とオーストラリア人たちが行ってきた迫害を公式に謝罪しています。
エアーズロックに残された謎の暗号
エアーズロック周辺の先住民であるアナング族が残した壁画があります。
文字文化を持たなかったアナング族がアナングの教えを伝える教科書のようなものであると言われています。
ドリームタイム(アボリジニの創生神話)という考え
アボリジニは自然を崇拝し、創生神話の時代(ドリームタイム)から存在する精霊こそが、自然界の全てのものを創造し、生きる者すべての創造となっていると考えてきました。
ドリーミングとは、それぞれの集団が属する祖先の精霊の旅を語り伝えることを言います。
洞窟の壁や岩に残された、暗号のような文字や壁画や岩絵はこのドリーミングを表していると言われています。
オーストラリアやアボリジニのアートを伝える素敵なHP見つけましたのでご覧ください
オーストラリア固有の砂漠の珍獣
オーストラリアと言えば、コアラ、カンガルー、ウォンバットなどの有袋類をまず思い浮かべますね。
また、カモノハシと呼ばれる靴ベラみたいな口ばしを持つ、卵からかえって母乳で育つ「生きた化石」と呼ばれる生き物がいます。
ペリーと言う名で、ディズニーキャラクターにもなっています。
カモノハシと聞くと、こちらを思い浮かべる方の方が多いかもしれません。
オーストラリアの固有種は、なんと1,300種類以上と言われています。
全身棘だらけの、「モロクトカゲ」は、全身を円錐形のトゲで覆われています。
トゲの先端から、細い溝のようなものが伸びて、ほんの少しの水分でも全て口につながるようになっています。
まだら模様の茶褐色で、砂漠で保護色になり敵に見つかりにくくなっています。
歩き方も特徴的で、体を前後に揺らしながら歩きます。
文字を使わないアボリジニ・まとめ
今回はオーストラリアの先住民族、アボリジニについてお伝えしましたがいかがでしたか。
現在はエアーズロックを中心に、エアーズロックツアーガイドやアボリジニアートなどの観光面で活躍するアボリジニがほとんどのようです。
スピリチュアルと自然との共存を大切にしてきたアボリジニの文化は、とても興味深いものがありますね。
現代人にはとうてい真似することのできない、貴重な文化ですので私たちも後世に語り継いでいければと思います。