こんにちは!!なぎさです(*‘∀‘)
ご訪問ありがとうございます!!
アメリカフロリダ州の高級リゾートの、波うち際で大群をなして、黒い影を一面につくる謎の魚群。
いったい何の魚?
大阪道頓堀や、茨木県大洗町の船だまりなどで、大群を作ってよくニュースで流れているあのボラの成魚なのです。
出世魚ともいわれる、ボラってどんな魚なのでしょうか?
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ボラってどんな魚?
ボラ目ボラ属ボラ科
雑食で、石につくっついている藻や海底の沈殿物を食べている魚です。
ボラは暖かい地域の温帯域に生息し、日本では北海道より南ならどこでも見ることができる魚です。
ボラは出世魚(成長とともに名前が変わる魚)で、オボコ、イナッコ、スバシリ、イナ、ボラ、トド(関東版)に名前が変わります。
成長段階の最後の「トド」は「トドのつまり(鯔の詰まり)」という慣用句にも用いられていますね。
意味としては、「最終的に」とか「つまるところ」などの「~の結果こうなった」というような表現をしたい時に使われます。
トドがボラの進化系だからなんですね~(ポケモンみたいに)(*´з`)
ボラの成魚は意外と大きいです。
体長50cm前後で、大きいものだと80cmくらいまで成長します。
ボラのような大群を作る魚の理由
天敵(捕食者)に、一匹一匹に狙いを定められないようにするためだと言われています。
ボラのように群れを作る魚でも、敵に襲われる危険のないときは、バラバラにゆっくり泳ぐようです。
ボラが臭い理由
ボラは幼魚のうちは河口などの淡水でも生活します。
汚染された水質にも強いため、水質が悪い地域でとれたボラは臭みが強い傾向にあります。
外洋でとれたボラは、頭・ウロコ・はらわたを適切に処理し、ぬめりをとってきて調理すればおいしくいただけるとのこと。
一番おいしいのは、生食(お刺身)です。
加工品としては、※からすみが有名です。
※ボラの卵巣を塩漬けにしたものを、天日干しで乾燥させたもの
おつまみとして、からすみ大根、メインディッシュとしてからすみパスタがメジャーどころです。
ボラの天敵
ペリカン、ミサゴ、サメ、肉食アジなど
フロリダ沖やリゾートの浅瀬で群れをなすのはなぜか?(生息地)
メキシコ湾流域の栄養分が豊富だからです。
また、フロリダからノースカロライナにかけて20Kmと、メキシコ湾流域に産卵場があるということが、落合 明・楳田 晋氏により研究発表されています(1969年9月15日号・魚類学雑誌)。
2014年に乱獲が中止され、保護活動が行われたことから、逆に増えすぎてしまい、フロリダリゾート周辺のような黒い大群をなすようになってしまったと言われています。
もとはといえば、ボラは畑の肥料や他の魚のえさ用の魚した。
そのボラを保護したことが、増殖の原因ですね。
人間の都合で増えてしまったのだから、人間の英知でボラをおいしく食べる方法を拡散したり、気持ち悪いとか、不気味とかいう言う前になんとかしてほしいものです。
ボラがジャンプする理由
体についた寄生虫を追い払うため、驚いているため、水柱を立てて外敵を追い払うためなど諸説ありますが、実際はよくわかっていません。

フロリダ沖のボラの大群の謎のまとめ
今回はボラがフロリダ沖にて大群を作る理由についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
一見すると全然おいしそうな見かけではないですし、臭みをとるのにとても手間がかかってしまので、日常的に食卓に並ぶ魚というわけにはいかないようですね!!
フロリダの海岸の波うち際や、沖合を回遊するボラは成魚の大群と言えます。
ボラは幼魚のうちは、もっと黒っぽくて、さらにまずそうに見えます(;^ω^)
このまずそう、臭そうというイメージを払拭して、調理法がメジャーなものになれば、ボラも出世魚だけに出世して、常に食卓を占領するような人気のお魚になるかもしれません。
回遊魚はとにかく、天敵から身を守るために群れをなして行動する、これだけは勉強になりました(*’▽’)