人物

いせん社長・井口智裕さんが湯沢温泉を再び人気観光地へ回復させる

こんにちは!!なぎさです(*‘∀‘)

ご訪問ありがとうございます!!

1990年代から続いていた湯沢町の観光客減少に歯止めをかけ、再び人気観光地としての地位まで押し上げた井口智裕さんとはどんな人物なのでしょうか?

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Contents

井口智裕さんのプロフィール

1973年 新潟市南魚沼郡湯沢町生まれ

46歳です。(2019年3月現在)

東ワシントン大学経営学部マーケティング学科卒業

株式会社いせん(創業85年の温泉旅館)の代表取締役社長です。

2008年から雪国観光圏という周辺7市町村と連携した地域改革プロジェクトの中心人物です。

また、2018年9月より新潟県六日町で高単価旅館「龍言」(りゅうごん)の経営を始め、2019年7月にはリニューアルを予定しています。

著書に「ユキマロゲ経営理論―地域を活性化させた「雪国観光圏」の発想法と組織づくり」があります。

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井口智裕さんが湯沢温泉の観光客回復のために行った町改革とは?

井口さんが著書の中で執筆しているユキマロゲ理論とは、「最初はなかなか転がらなかった雪玉も、周りの雪を吸収しながら、どんどん大きくなり、後は自然に転がっていく」という考え方です。

井口さんが2008年に立ち上げた雪国観光圏は、魚沼市、南魚沼市、湯沢町、十日町、津南町、長野県栄村、群馬県みなかみ市ですが、この7つの市が連携して地域全体を盛り上げていこうというプロジェクトです。

「100年後も雪国であるために」、一つずつでは、埋もれてしまう地域資源をしっかり発掘し、つなぎ合わせて磨き上げて地域のブランドとして打ち出していこうというビジョンに基づいています。

例えて言うならば、「魚沼産コシヒカリフェア」を魚沼市、南魚沼市、湯沢町でバラバラにやっているよりは、「魚沼産コシヒカリ」を7市町村全体で「魚沼産コシヒカリの世界ナンバー1はここだけですよ!」とアピールしていく手法です。

また井口さんの考え方は、「旅館は地域のショールームでなければならない」とことです。

 

旅 = 「自社ブランド」 × 「地域ブランド」
旅館

   建物
   温泉
   料理
   サービス
  ×
地域
   歴史
   文化伝統
   人の暮らし
   風景

 

お客様は「旅」という商品を購入しているのであって、いせんに宿泊に来たとしても、地域がもつ文化伝統、風景、歴史などをトータルで楽しみに来ています。

その「旅」全般を購入しているお客様に対して、地域というものをどのようにコントロールしていくか、地域がそれぞれてんでバラバラなことをやっていては、「旅」を購入したお客様に失礼ではないかと考えました。

井口さんは、地域全体の統一感とブランド感を打ち出していく必要があるとして、雪国観光圏を立ち上げました。

さらに、いせんの経営は雪国観光圏のための投資であり、ブランド価値創出・向上のために払った労力はいずれ、いせんの利益として戻ってくると考えています。

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2015年北陸新幹線の開通による特急「はくたか」の廃止によるピンチをどう切り抜けたか?

2015年に北陸新幹線が長野~金沢間を開通することにより、特急「はくたか」が廃止。

湯沢町方面の観光客の減少が心配されていました。

これに対して、新潟社会調査リサーチセンターに調査を依頼したところ、湯沢町を拠点に観光客が周遊していることがわかりました。

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湯沢町に限らない周辺地域の情報の整理

このことから、湯沢町単体ではなく周辺地域と連携をとることから、地域全体の活性化を図っていきました。

観光資源はたくさんあるのに、情報が整理されていないことが懸念されていたのです。

例えば以前はいせんには湯沢町のパンフレットしか置いていなかったので、隣町の商工会でおもしろいイベントをやっていても誰も知ることができません。

宿泊している場所が湯沢町だとしえも、きちんと周辺の地域の情報も伝わるようにしました。

体験プログラム型の商品の開発

40代独身女性管理職をコアターゲットに宿泊施設・食・体験メニューを高いクオリティで保つため、「雪国A級グルメ」という品質認証を導入しました。

このA級というのは、「食の魅力を永久に守り続けていきたい」という意味のA級です。

さらに井口さんは、認証に見合う業者の絞り込みだけにとらわれず、地域の民宿に勉強会やフォーラムの参加を呼びかけ、地域全体としての啓もう活動を行うことで、啓もう・行動・認証という3つのプロセスで雪国観光圏業者のレベルアップをはかっています。

井口智裕さん・まとめ

今回は1990年代から続いていた観光客の減少のピンチを救った、いせん代表取締役社長・井口智裕さんについてご紹介しましたがいかがでしたか?

井口さんの地域を活性化させた「雪国観光圏」の組織づくりと、「ユキマロゲ経営理理論」は、「自社さえ儲かればいい」とか「企業が従業員を雇っている」というような資本主義的な考えに陥りがちな日本企業の経営者とは、一線を画しますね。

雪国観光圏全体を盛り上げるためには、小さなことにとらわれることなく大きな視点で経営全般を見直すことが必要だったのでしょう。

私自身も、スノーボードやもみじ狩り、BBQなどで湯沢町を何度も訪れていて、とても思い出深い大好きな町です。

今後も湯沢温泉の発展と井口智裕さんの活躍に注目して行きたいですね。


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ABOUT ME
なぎさ
東京都在住。 二人の男の子のシングルマザーです。 ファイナンシャルプランナー。 好きなものは、息子、音楽、城、南の島、ネコ、ビール、鼻ぺちゃ犬、マンガ、映画館、空港、腕時計。
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