こんにちは!!なぎさです(*‘∀‘)
ご訪問ありがとうございます!!
ソロモン諸島の民族紛争をたった一人で解決した佐藤行雄さんをご存知でしょうか。
今回はソロモンでは知らない人がいないくらい有名なYサトーこと、佐藤行雄さんをご紹介したいと思います。
Contents
佐藤行雄さんとは?
大学に進学したものの海外に興味を持ったことから、7か月で退学。
マグロ漁船の乗組員をするなどして、その後商社へ入社。
商社勤務時代に訪れたソロモンで、知人の紹介で知り合った16歳のローズマリアさんに一目ぼれ。
ローズマリアさんの祖父が部族の大首長だったことから、行雄さんの結婚に猛反対。
行雄さんはローズマリアさんのお爺さんから、命まで狙われるはめになりました。
ローズマリアさんのお爺さんが亡くなった後、ローズマリアさんが17歳の時に結婚しています。
一度はローズアリアさんと行雄さんのお母さんとで日本で生活もしていましたが、ローズマリアさんがホームシックになったことから、再びソロモンへ戻ることを決意。
1973年、行雄さん35歳、ローズマリアさん22歳の時、ソロモンへ移住しました。
当時貴重だった夜光貝の輸出を皮切りに、不動産業などさまざまな事業を拡大していきました。
現在では貿易や食品卸業を営み、ソロモンでは納税額トップ3に入るまでに大成功を収めています。
佐藤行雄さんはなぜソロモンで英雄に?
60以上の部族が住むソロモンでは、民族紛争が絶えなかったのですが、1998年にこれまでにないほどの大規模な民族紛争が発生しました。
国連の仲裁も失敗に終わり、国が大混乱に陥りました。
行雄さんは2001年、ソロモン人のローズマリアさんと結婚し、中立的な立場にあったことから仲裁を依頼され、国会議員に立候補し当選をはたします。
反乱軍のリーダーが話し合いの場に、絶対に参加しないことから、道もない反乱軍のアジトへ単身カヌーで乗り込みました。
反乱軍のリーダーに捕まり、丸裸にされながらも、「あなたにも悩みがあるのは、わかる。あなたの立場になって話を聞くから、どうか私の話も聞いてほしい」と話をきりだしました。
この言葉で、今までどんな話し合いの場にも、顔を出さなかった反乱軍のリーダーの心が動きました。
反乱軍のリーダーは、「国会議員でありながら、たった一人で、丸腰でこの地を訪れた佐藤の言葉なら信じられる」、そう思ったのだそうです。
反乱軍はこの後登降し、5年にも及んだ民族紛争は終結しました。
行雄さんのこのような勇気ある行動も、愛するローズマリアさんとソロモンで築いた家族を守りたい一心からでした。
ソロモン諸島とは?
南太平洋、ソロモン諸島を領土とする国で、1978年にイギリスから独立しています。
主要産物は、カツオ・マグロなどの魚で、コプラ・ヤシ油・ラワン材なども有名。
首都はガダルカナル島のホニアラ。
主要言語は、ビスラマ語・ぺタツ語・英語。
6つの大きな島と、1000ほどの火山島・サンゴ島で構成されています。
年間を通して、高温多湿の海洋性熱帯雨林気候になり、日本とは季節が逆です。
火山地帯であることから、たびたび地震も起こります。
2013年2月6日には、ソロモン諸島沖地震というマグニチュード8.0の大きな地震がおきています。
ネンドー島という島は、津波にも襲われました。
2004年に起きたスマトラ沖の大地震の映像を見て、防災教育を受けているソロモンの住民は、大地震がおきるとすぐ高台に逃げることが習慣づいています。
その為、度重なる大地震にみまわれても、人的被害は数名ほどにとどまっているようです。
日本では大地震が起きたあとも、津波からの避難行動をとる人がなかなかいなかったことが、問題視されています。
この点は、ソロモン諸島の人々を見習いたいですね。
ローズマリアさんのお爺さんは首狩り族?
ローズマリアさんのお爺さんは、ロビアナ族の長だったといわれています。
ロビアナ島では、20世紀初頭、民族間の争いで首を狩る習慣があったようです。
現在でも集落に行くと、打ち取った首をまつった「ポぺ」という祭壇が残されています。
日本人も大好きなツナ缶が、ソロモンの人々も大好き?
2002年までソロモン政府と日本企業が合同で作った、水産加工会社・ソロモン大洋があったため、意外にもソロモンの住人は、ツナ缶が大好きです。
ソロモンの人々は、ツナ缶を社名からくる「タイヨー」と呼んで、ご飯にかけて食べています。
ソロモン諸島へのアクセス
ソロモン諸島への直行便はなく、オーストラリアのシドニーへ飛行機で行き、さらにシドニーからブリスベンへ乗り継ぎます。
ソロモンへの便は週4便しかないので、ブリスベンに着いたタイミングが悪いと1泊することになります。
ブリスベンからソロモンまでは約3時間でいけます。
まとめ
今回はソロモン諸島では知らない人はいない英雄、Yサトーこと佐藤行雄さんについてご紹介しましたがいかがでしたか?
行雄さんのヒーロー伝説も、もとはといえば、奥様ローズマリアさんへの深い愛情と移住して築いた家族を大切に思う気持ちが原動力となっていたんですね!!
国籍や文化の違いを乗り越えて、遠いソロモンの地で奥様と仲良く暮らす行雄さん、本当に素敵です。
お二人で末永く、幸せに暮らしてほしいですね!!
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